特例子会社Act.の農福連携事業に「安全見守りくん」導入

~障がいを持つ方の見守りをIoXで支援、誰もが活き活きと働ける社会へ~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下「NSSOL」)は、特例子会社である株式会社Act.(以下「Act.」)徳島オフィスでの農福連携事業向けに、IoTデバイスを用いて障がいを持つ方の作業を安全管理の観点から見守るIoXソリューション※1「安全見守りくん」※2の提供を3月9日に開始しています。

Act.は、NSSOLグループとしての障がい者の雇用拡大を目的に2021年4月に設立した※3特例子会社です。農業と福祉、そして企業が連携することによって、それぞれの分野が抱える課題を解決し、地域共生社会を実現する「農福連携」に取り組んでおり、その一環として2021年10月に徳島県鳴門市に徳島オフィスを開設し、農業法人等に向けて農作業支援を行っています。

これまで農作業支援の現場の安全管理は、現場管理者が農作業に従事するメンバーの監督を実施することで行われていましたが、作業地が広大で見通しが悪い場所があったり、作業者が複数の作業場に分散したりするなど、現場管理者の目が届きにくい状況が発生し、不慮の事故に迅速に気が付くことができないリスクが存在していました。また、夏季のビニールハウス内の作業における熱中症リスク回避など、目に見えない体調面のモニタリングが必要となる場面も存在します。こうした安全管理上の課題に対し、現場管理者や作業者の安全状況をリアルタイムに把握することで緊急時における迅速な現場管理者の対応できる体制の実現を目的に、NSSOLのIoXソリューション「安全見守りくん」の導入を決定しました。

今回の導入では、現場作業者10名に異常発生の際には現場管理者に対しアラートで通知するとともに、作業時間帯中は東京のAct.本社からも常時見守る体制を整備しました。見守り対象者が身に着ける端末には、市販のスマートフォンを活用することも可能でしたが、携帯性がよいこと、ハンズフリーが確保でき農作業に支障が生じないこと、障がいを持つ方にも容易に操作可能であることから、首かけ式のデバイスである、フェアリーデバイセズ社のTHINKLETを採用※4しました。

THINKLETを装着した農作業

THINKLETを装着した農作業

農場全体の様子

農場全体の様子

THINKLET本体

THINKLET本体

安全見守りくんは、遠隔から作業員の安全を見守ることが出来る安全管理支援のIoXソリューションであり、すでに日本製鉄(株)をはじめとした複数の製造業顧客の現場にて提供、運用を開始していることに加え、高知県北川村のゆず栽培事業における農作業者の見守りに活用する実証実験※5も2021年に行っています。

NSSOLグループは、今後も製造業をはじめとした企業のDX実現を支援します。また、ESG/SDGsへの取り組みの一環として、障がい者の方の社会進出支援をはじめ、ITの力で誰もが活き活きと働ける社会を実現することに取り組んでまいります。

以上

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