日鉄ソリューションズは、「鉄」を作る会社を母体として生まれました。
「鉄」と「IT」。あまり接点を感じない言葉ですが、製鉄業界は1960年代から鉄づくりにコンピューターシステムを導入するなど国内ではIT利用の先駆けでした。
1968年 新日鉄(現在の日本製鉄))が世界で初めてオンラインリアルタイムシステムを全面的かつ総合的に使用して24時間365日稼働する製鉄所を誕生させました。
そしてITを駆使しながら日本の高度経済成長期を支えていきました。
しかし、その後のオイルショックに加え、1985年のプラザ合意をきっかけとする円高の影響をうけると、新日鉄はふたつの大きな方向へと向かいます。
ひとつは、製鉄事業の「国際競争力」を高めること。海外の製鉄企業には真似できない薄く・軽く・堅い鉄の製造に取り組むとともに、ITを活用して生産性を向上させ製造コストの低減に努めたのです。もうひとつが「複合経営」です。その施策のなかで私たちはエレクトロニクス・情報通信事業として産声をあげました。
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