Dynamics 365

プロセス製造業 特徴的な要件（一例）

在庫・生産

• 原料/中間品の入出庫管理（在庫ポイントの取り方）
• 複数単位管理（不定貫）
• 在庫割当ルール（指定長さ、端材考慮）
• 荷姿管理（残量による容積変動、倉庫格納時の考慮）
• 副産物
• 触媒

工程

• 稼働率向上のためのライン替え・段取りの最適化
• メンテナンス停止の考慮（洗浄ロス防止）

品質

• ロットトレース
  （連続生産ラインのロットの考え方、MES/ERP間の情報不整合対処…）
• 失効管理（賞味期限、薬剤期限）

現物・原価

• 端材・余剰管理、再利用可否判断
• 廃棄物・副産物の扱い
  （売却／処分、原価負担・原価控除、情物一致）
• 危険物管理
• 季節変動（収率、作業工程…）
• 製造歩留りではないロス
• 純度違い等の等級品の扱い（品番、原価）
• 月末棚卸時の考え方
• 工程別原価計算

設計・製販連携

• オーダー別ステータス共有
  （特に受注設計生産の場合）

ソリューション対応例と要点（一例）

在庫・生産

• 複数単位管理

Dynamics 365では、バッチ／シリアル／パレットの機能により、階層化された在庫管理単位(個・巻・ケース等）を定義可能です。また最小の在庫管理単位には、個別に重さや面積の情報も保持できます（不定貫）。要件定義を通して、製品特性や在庫引当要件・原価管理要件などの諸条件を整理し、個社事情に合わせた単位マッピングを提案いたします。
⇒ 関連：原価管理パッケージ連携ソリューション

工程

• 稼働率向上のための、ライン替え・段取りの最適化

製造現場の小日程計画を、ERP本体(＝Dynamics 365)もしくは専用スケジューラシステム、どちらかに寄せて管理するかは典型的な検討事項です。比較的簡易な条件の場合はDynamics 365で対応可能ですが、プロセス製造の場合、同一品種・品目でサイズ違い等により工程LTや段取り有無・内容が変わる、ボトルネックが中間工程にあり単純なフォワード／バックワード割当てで対応できないなどのギャップが生じがちであり、その場合は専用スケジューラを適用するケースが一般的です。
⇒ 関連：スケジューラ連携ソリューション

現物・原価

• 季節変動（収率、作業工程…）

Dynamics 365には、製造BOMとは別にフォーミュラ機能があり、同一品番で複数の配合表を定義し季節等による配合や作業工程の違いを一元管理できます。また、プロセス生産・組立生産両方に適しているので、ハイブリッド生産（例：原料加工工程はプロセス、後半工程は組立）にも無理なく対応可能です。