NSSOL、若年層向け金融リテラシー向上に関する取り組みを開始

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下「NSSOL」)は、日本の中高生をはじめとした若年層ユーザー(以下、ユーザー)の金融リテラシー向上を支援する取り組みを開始しました。

取り組み概要

本取り組みは、若年層をはじめとした「現状は資産形成に興味・関心の無い潜在層」をターゲットに金融リテラシー向上を支援する、NSSOLの新たな取り組みです。

サービス概要

ターゲットとするユーザーが普段使いする、ITプラットフォーマーのキャッシュレス決済アプリにおける決済履歴情報などをもとに「行動特性(消費・貯蓄・投資行為)を分析・可視化」し、特性タイプを診断、最適な金融商品・金融教育コンテンツを提示します。

社会的背景

グローバル化や金融の自由化に伴い、日本の消費者は国内外の様々な金融商品や金融サービスの利用が可能になっています。それにより、消費者がリスクや留意点を理解しないことにより多額の損失を被ったり、過度の借金を背負ったりしてしまうなど、経済的な問題を抱えてしまうことがあります。他方、政府方針により「貯蓄から投資へ」の動きが加速しており、新NISA制度の開始など預貯金以外の金融商品を活用した資産形成トレンドの広がり、高校での金融取引教育必修化に伴う子育て世帯からの金融教育ニーズの高まりなど、自分自身の未来を作っていくための一要素として、金融がとても身近な存在となってきています。
そうした中、子供たちが大人になり、社会に出てから取り返しのつかない金銭的トラブルを経験すること無く、その子の個性にあった「生活の豊かさを築く力(お金を適切に使い、ときに守り、ときに増やす力)」を育むことができる社会の創造を目指して、本取り組みを開始します。

市場環境

日本国内におけるキャッシュレス市場は90兆円と既に巨大かつ、その決済比率は2010年の13.2%から2021年度の32.5%と堅調に増加してきました。さらに経済産業省においては、将来的にこの決済比率を世界最高水準の80%にする事を目指して取り組んでいます。※1
また、本取り組みにおける主なターゲットの一つである高校生においても、すでにキャッシュレス併用の割合は40.6%と普及が進んでおり、本取り組みにおける事業領域は今後益々魅力的な市場になると見込んでいます。※2

提供価値

本サービスは、1人1人が持つ個性に合わせた最適な金融リテラシーを身に着ける機会を提供します。従来の購買・検索履歴のみにとどまらず、ユーザーの特性タイプを消費・貯蓄・投資といった、金融に関わる行動の履歴情報をもとに診断することにより、これまでに無い独自の価値提供を実現します。
なお、ユーザー毎の金融行動から診断した特性を基にレコメンドを行う技術について、特許を出願しています。

本取り組みの背景・位置付け

若年層など未来世代への貢献を果たす新たな事業の構築を目指し、Angraecum※3による価値共創プロセスの一部をヤフー株式会社協力のもと進め、NSSOLの新たな取り組みとして検討開始しました。
中長期展開を見据え、まずは金融系顧客はもとより、非金融系顧客の金融事業もターゲットとした新たなデジタルマーケティング事業の位置付けで推進します。

以上

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