データ分析世界大会“Kaggle”農業分野へ参加の2チーム、ともに銀賞獲得

~植物の画像データから発症した病気を診断「Cassava Leaf Disease Classification」~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下「NSSOL」)から、AI/機械学習を用いたデータ分析技術の国際的なコンペティションプラットフォームKaggle上で、キャッサバの葉の画像データから病気の種類を特定する「Cassava Leaf Disease Classification※1」(2020/11/20〜2021/2/19)に2チームが参加し、それぞれ第34位、60位(全3900チーム中)に入賞、上位5%の記録を出したチームに贈られる銀賞を両チームとも獲得しました。

Kaggleとは、世界中のデータサイエンティストが集うオンラインプラットフォームであり、実データを含んだ課題に対する予測モデルの精度を競うコンペが開催されます。今回参加したコンペティションの課題は、キャッサバの葉の画像データから病気のり患有無および発症した病気の種類を特定するもので、その正答率によって順位が決まります。NSSOLからはIoXソリューション※2事業推進部およびシステム研究開発センターの有志から2チームが参加しました。

本大会は、テストデータに付与されたラベルにノイズが多く含まれていることに加え、その正誤判定が非専門家にとって困難なものとなっていることが特徴としてありました。NSSOLチームは、農業分野におけるAI活用・推進の支援実績※3から蓄積された知見に基づく適切な分析手法の選択、AI開発プラットフォーム「KAMONOHASHI(カモノハシ)」を活用した大量のデータに対する作業の効率化により、高い精度のモデルを構築することに成功しました。

本大会参加者:徳竹眞人さん(IoXソリューション事業推進部)からのコメント

NSSOLはサントリー様と共同で行った、収穫前のぶどう畑の画像からその年の収穫量を予測する実証実験に成功するなど、農業分野へのAI/データ分析技術の活用支援を進めています。今回のコンペティションではViT(Vision Transformer)をはじめ、近年注目度が高まっている技術の実データへの適用を試す機会にもなり、今後の農業分野へのIT支援における新たな先端技術適用の可能性を検証し、農業のスマート化を推進する上での新たな知見の獲得につなげることができました。

今後もNSSOLは「ファーストDXパートナー」として、農業のスマート化をはじめ、お客様のAI/データ利活用によるDX推進に貢献いたします。

以上