サイバー攻撃を防ぎきれない時代に“企業のレジリエンスを最大化”するインシデントレスポンスリテーナーサービス「NSSIRIUS」を提供開始

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)は、巧妙化・高度化する現代のサイバー攻撃などによるセキュリティインシデントの被害を最小化し、事業継続を実現する「NSSIRIUS(エヌエスシリウス)」の提供を開始します。NSSIRIUSは、お客様企業専任のセキュリティ専門家(SAM:セキュリティアカウントマネージャ)が率いるチームが、エンドポイント、サーバー、ネットワークなど複数の環境を包括的に管理するクラウドストライク社の「CrowdStrike Falcon Next-Gen SIEM」を活用し、平時から対策を講じることで被害を最小化します。事前に年間クレジットを購入することで、インシデント発生時には優先的に対応する“リテーナー”契約のサービスです。NSSOLはセキュリティソリューションのラインアップに新たにNSSIRIUSを加えることで、インシデント発生時の企業のレジリエンス(回復力)を最大化し、事業継続に貢献します。

近年、サイバー攻撃は巧妙化・高度化しており、サプライチェーンを狙う攻撃や、攻撃後のデータ復旧を困難にする手口が常態化し、インシデントからの事業復旧までに数ヶ月を要する事例も増加しています。原因の多くは平時の準備不足にあり、システム環境とその環境におけるイベントやアラートの特性を正しく把握できていないこと、さらには現状に即した適切な対策を講じられていないことにあります。日本企業では複数のセキュリティ製品を組み合わせて導入することが多いですが、必ずしも相互連携しておらず、インシデント発生時には製品ごとに分析・調査するため影響範囲の特定が長期化しがちです。加えて、インシデント発生後に外部ベンダーへ依頼しても、見積依頼から発注、要員アサインまでに数週間を要するケースがあり、こうした事務手続きも早期対応を妨げる要因の一つです。さらに、攻撃によりシステムやデータが破壊された場合には、セキュリティの知見に加えて障害復旧やシステム再構築の技術力が必要となります。こうした対応ができるベンダーは限られています。また、セキュリティ人材が不足しているため、自社で対応可能な人材を確保することも困難な状況になっています。
NSSOLはこうした課題に対し、平時からの契約・体制整備を前提としたインシデントレスポンスリテーナーサービス「NSSIRIUS」を提供開始し、インシデントの被害を軽減することで復旧を迅速化し、企業の事業継続に貢献します。

NSSIRIUSと一般的なインシデント対応の違い

サイバー攻撃“後”を見据えたNSSIRIUSの4つの特長

1. システムインテグレーター×セキュリティの総合力

NSSOLが長年のSIerとしてのシステム構築および運用経験と、実際のインシデント対応で培った実践的な知見をもとに、事業特性やシステム環境を深く理解した上で、個社に最適な対策を具現化します。多様なセキュリティ製品に加えて、サーバー、ネットワーク等のログの関連付けを行い、ITシステム全体を俯瞰しながらプロアクティブに対応します。

2. お客様専任のSAMによる一貫した伴走型サービス

セキュリティの高度資格であるCISSPや情報処理安全確保支援士などを保有するセキュリティ専門人材をSAMとして標準提供します。事前準備(プロアクティブ)から、事後対応(リアクティブ)の両面でお客様のCSIRT業務を包括的にサポートします。

  • 事前準備(プロアクティブ)
    リスクアセスメントやお客様固有のIT環境のヒアリングを通して、現在のセキュリティ対策状況を深く理解し、インシデント発生に備えた事前準備を推進します。
  • 事後対応(リアクティブ)
    インシデント発生時には、アラートの緊急性を分類し、隔離などの拡大防止の初動対応を行います。その後にXDRプラットフォームを用いて、原因特定、詳細分析、被害状況の調査、復旧、再発防止策の立案までを一貫して対応します。これにより、お客様の事業をいち早く正常な状態へと復旧・再構築できるようリードします。

3. 迅速な対応を可能にするリテーナーサービス

事前に年間クレジットの購入により、インシデント発生時にありがちな見積・発注・要員手配のタイムロスを排除することで即時利用できます。また、インシデント対応だけではなく、リスクアセスメントや脆弱性診断などのインシデント発生前にも、必要なサービスを時間単位で柔軟に利用いただけます。これにより、最適なサービスを必要な時に利用できるため、無駄なく効果的なセキュリティ運用を実現します。

4. 最先端のXDRプラットフォーム

インシデント発生時はログ取得の不備や散在により調査が長期化するケースが多く見られがちです。そこでNSSIRIUSはXDRプラットフォームにクラウドストライク社の最先端技術を組み合わせた統合的なログ管理・分析基盤「CrowdStrike Falcon Next-Gen SIEM」を採用。エンドポイントを含む多種多様なセキュリティログを収集・保管し、AIも含めた高度な相関分析により巧妙化する侵入手法の兆候を捉えることで、的確な原因究明と説明責任の遂行を可能にします。

サービス概念図
CSIRT業務支援範囲イメージ

本サービスの対象は平時の対応から初動対応および調査支援までとなります。当社はシステムインテグレーターとして、システム復旧・再構築に関する知見を有しており、お客様の状況に応じて別途支援することも可能です。

サービスメニューの詳細はソリューション紹介ページをご覧ください。

今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、変化し続けるビジネス環境において、デジタル社会全体の健全な発展と、企業が安心してビジネスを展開できる安全な未来の創造に貢献してまいります。

以上

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