企業間取引DXを加速する新電子取引プラットフォーム「CONTRACT CROSS」提供開始

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)は、エンタープライズ向け電子取引プラットフォーム「CONTRACT CROSS」の提供を2025年4月から開始しました。本プラットフォームは、電子契約を含む企業間取引の包括的なデジタル化を推進し、業務プロセス全体の統制と最適化を実現します。

企業の電子取引環境が直面する課題とCONTRACT CROSSの役割

近年、COVID-19の影響などにより電子契約の導入が急速に進みました。しかし、多くの企業では部門単位で異なる電子契約ソリューションを採用した結果、全社的な統制が困難になり、業務の分断が発生しています。特に、発注業務は自社で採用した電子契約システムは利用できるものの、受注業務では取引先の指定するシステムを使用せざるを得ず、運用負担が増大する傾向にあります。

CONTRACT CROSSは、こうした電子契約環境の分断を解消し、企業間取引全体の統制と自動化を可能にするソリューションです。

CONTRACT CROSSの特長

1. エンタープライズ環境に最適化された統制・自動化機能

  • 組織全体で統一された業務プロセスを実現するための権限・ロール管理およびワークフロー制御
  • 既存の基幹システム(ERP・SCM等)とのシームレスな連携により、取引業務の自動化を促進

2. 企業間取引の円滑化と電子契約環境の統合

  • 従来の電子契約サービス(CONTRACTHUB)では、同一サービスを利用していても、異なる企業との取引ごとに複数のアカウントを使い分ける必要があり、管理の煩雑さが課題となっていました。
    CONTRACT CROSSでは、企業が共通のプラットフォームに参加することで、すべての取引先とスムーズな電子取引を実現し、取引文書の一元管理を可能にします。

3. 電子化のさらなる拡張を可能にする新機能

  • 手書きサイン機能やワンタイムユーザー機能を搭載し、これまで電子化が進んでいなかった領域にも対応
  • 物理的な対面プロセスを必要としていた業務の電子化を促進し、DXの推進を加速

専有環境を提供するCONTRACT CUBEについて

CONTRACT CROSSをベースとし、お客様固有の要件を満たす電子取引プラットフォームを構築するサービスとして「CONTRACT CUBE」の提供も開始いたします。CONTRACT CROSSは複数のお客様が同一の環境を共有するマルチテナント型のサービスですが、CONTRACT CUBEは専有環境を提供するシングルテナント型のサービスです。お客様のサービスに電子取引機能を組み込むなど、幅広いニーズに対応することができます。

  1. 契約業務の電子化に留まらず、企業の独自要件に応じたカスタマイズが可能
  2. 「CONTRACT CUBE」を通じたシングルテナント型提供により、専用環境での運用を実現し、企業のセキュリティ要件やコンプライアンス対応を強化
  3. 専用線接続による既存システムとの高度な統合が可能
  4. BtoC取引を含めたカスタマイズ可能なUI/UX設計を提供

今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、CONTRACT CROSSの提供を通じて、企業間取引全体のデジタル化を加速し、業務効率の向上とコンプライアンスの強化を支援することで、企業の競争力強化と持続的なDX推進の実現に貢献してまいります。

以上

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