東海旅客鉄道との共同研究が日本オペレーションズ・リサーチ学会「事例研究賞」を受賞

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)システム研究開発センター(以下「シス研」)に所属する太田 有人が、東海旅客鉄道株式会社(以下「JR東海」)との共同研究「数理最適化計算による東海道新幹線の車両運用自動作成技術の確立」において、公益社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会より「事例研究賞」を受賞しました。事例研究賞は、年間3件程度を目安に優れた事例研究に対して贈られる賞です。

表彰の概要

賞名

第44回「事例研究賞」

対象研究(論文)

「数理最適化計算による東海道新幹線の車両運用自動作成技術の確立」

授賞理由

数理最適化の手法を用いて、東海道新幹線の車両運用計画を自動作成するシステムを開発している。特に、波動計画業務(需要に合わせた臨時連射計画の策定)を混合0-1輸送計画問題として定式化し、実用的な時間での求解を可能にしている。重要な交通輸送インフラに対してオペレーションズ・リサーチの手法の有効性を示したことを評価した。

なお、本研究は、今年5月に日本鉄道サイバネティクス協議会より「2023年度協議会技術賞」の優秀賞も受賞しています。

オペレーションズ・リサーチとは数理的な解析手法やアルゴリズムを駆使して、現実の問題をモデル化し、計画や意思決定を最適化する方法論です。太田の所属するシス研は、1990年代より数理最適化の研究に着手し、これまで製造、流通、サービス、プロスポーツなど幅広い業界に対し、生産計画、配送・輸送計画、サプライチェーン管理計画、試合日程計画といった大規模な計画業務において、実用性の高い最適化システムを開発してきました。特に様々な制約の中から最適な解を導き出す熟練者の暗黙知(経験と勘)をアルゴリズムに落とし込むことで熟練者と同等の計画案を素早く提示するシステムの開発を得意とし、計画業務担当者の業務効率化に貢献しています。

今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、企業価値向上に貢献するべく、時代の変化に対応した最適なソリューションを提供してまいります。

以上

関連リンク