日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)は、このたび、オンプレミスのVMware仮想化基盤をシームレスにOracle Cloud Infrastructure(以下「OCI」)上のOracle Cloud VMware Solution(以下「OCVS」)へ移行し、運用保守まで包括的に対応するトータル支援サービスの提供を開始したことをお知らせします。これにより、既存の基幹系システムを迅速にOCIへクラウドリフトする環境が整い、クラウドの柔軟性・拡張性・コスト最適化といったメリットを享受することが可能となります。
トータル支援サービスの3つの特長
DX推進に対する機運の高まりを受け、基幹系システムのクラウド化は情報システム部門の担当者にとって重要な課題となっています。こうした現状を受け、お客様のクラウド移行に関する不安を払拭するべく、NSSOLではOCVSの設計・構築・移行作業から高品質な運用保守までをトータルで支援します。当社は日本オラクル社との30年以上に渡るパートナーシップに加え、下記3つの特長を兼ね備えたサービスを提供します。
- システムアーキテクチャにVMware製品を採用した自社クラウド「absonne(アブソンヌ)」での経験と実績に基づくVMware製品の高い技術力
- absonneやパブリッククラウドを含む様々な環境での大規模基幹系システムの移行実績と現場ノウハウ、技術力の蓄積
- 自動化技術を駆使した運用サービス「emerald(エメラルド)」の実績から、お客様の課題や多様なニーズに対応した豊富な運用サービスを展開
基幹系システムのクラウドリフトに適したOCIとOCVS
基幹系システムの移行先を検討するにあたり、OCIは求められる厳しい要件を満たしていると言えます。OCIは堅牢なセキュリティを備え、あらゆるワークロードに対応できる高性能な基盤として設計・構築されており、昨今、エンタープライズ企業での活用が急速に広がっています。
加えて、OCVSはオンプレミスのvSphere環境と互換性が高く、アプリケーションや運用に影響を与えることなくクラウドへの移行が可能であり、既存のvSphere環境での資産やスキルをそのまま利用することができます。また、お客様のテナントに専有環境として導入されるため、お客様による完全制御が可能です。移行においては、VMware HCXを組み合わせることで、既存のオンプレミス環境とクラウド間のネットワークを構成でき、長期間に渡る移行にも対応可能です。また、仮想マシンを容易かつ無停止で移行することができるなど、システム要件に即した移行方式を柔軟に選択できます。
OCVSとVMware HCXの主な特長をまとめると以下のとおりです。
- エンタープライズ向けクラウド基盤であるOCIの特長を享受
- お客様ごとの専有環境として導入
- L2延伸でオンプレミス環境とのハイブリッド構成を構築可能
- システム要件に即した移行方式を柔軟に選択可能
- OCI他サービスと低遅延で連携
- 詳細は併せてこちらをご確認ください。
- Oracle Cloud VMware Solution
今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、当社の技術力と深い製品知識により、お客様の既存システム環境、並びにOCIとOCVSの特性を最大限に活かした、素早く、確実なクラウドリフトを実現し、お客様の負荷削減と、より一層コア業務に専念いただけるよう強力に支援してまいります。
日本オラクル株式会社 専務執行役員 クラウド事業統括 竹爪 慎治氏コメント
「日本オラクル株式会社は、「Oracle Cloud VMware Solution」トータル支援サービスの提供開始を歓迎します。日鉄ソリューションズ様が提供される当サービスにより、ミッションクリティカルな基幹系VMware仮想化基盤がOracle Cloud Infrastructure(OCI)への移行が安全かつシームレスに進むことを期待しております。
日鉄ソリューションズ様は、オラクルのオンプレミス製品のビジネスにおける長年の経験と実績に裏付けられた信頼の高い技術力とサポート力を有しています。クラウド移行から運用保守までを包括的に対応するトータル支援サービスにより、OCI導入や移行への様々な課題を解決し、安全かつ円滑なクラウド移行がより加速するものと考えています。
日本オラクル株式会社は、「日本のためのクラウドを提供」、「お客さまのためのAIを推進」を重点施策に掲げています。今後は日鉄ソリューションズ様と「Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)」によるクラウドリフト、その後のクラウドシフトを加速させると共に、AI基盤、AIモデルの開発にも取り組み、エンタープライズ市場のさらなる技術進化に貢献してまいります。
以上