丸紅株式会社にコモディティ取引・リスク管理システム「Ratispherd」を導入

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)は、丸紅株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柿木 真澄、以下「丸紅」)の金属本部におけるアルミニウム・銅地金をはじめとする複数商品の現物/デリバティブ取引管理、入出庫管理、計上管理、ポジション・損益管理などを支援するために、コモディティ取引・リスク管理(CTRM※1)システム「Ratispherd(ラティスファード)」※2を導入いたしました。

丸紅は、基幹業務システムを段階的に刷新するプロジェクトに着手されています。金属本部においては営業機能が現物契約管理(ERPパッケージ)とデリバティブ契約管理(独自開発)で分かれていたため、これを統合し金属トレーディング事業に適合するCTRMパッケージを採用することで、開発コストを低減し、システム維持コストの削減と保守運用効率の向上を目指しました。

Ratispherdは、NSSOLが、15年以上に渡り、商社、エネルギー会社へのシステム導入で培ったノウハウをもとに開発したコモディティ取引・リスク管理システムであり、2011年に、当領域で初の日本国産パッケージ製品として提供を開始しました。現在、総合・専門商社、エネルギー会社12社への導入実績があり、非鉄金属、穀物、エネルギー等のコモディティ取引に関わる幅広い業務(取引管理、在庫管理、損益・ポジション管理など)をサポートしています。

NSSOLは、システムの導入にあたって、コモディティ取引業務に精通したメンバーをアサインし、数々の導入案件を通じて最適化されたRatispherd業務機能と導入手順を基にプロジェクトを進めました。計画どおり2023年5月にシステム本番稼働に至り、目的としていたシステム維持コストの削減と保守運用効率の向上を実現するとともに、リスク管理の高度化を支援する商品横断のデータ統合基盤を整えました。現在は更なる業務効率の向上を目指し、丸紅向けPhase2対応としてシステム稼働後に挙がったユーザ要望を整理し、利便性を一層強化する機能開発に取組んでおります。

今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、「Ratispherd」を通じたコモディティ取引のデジタル化推進を支援し、商社・エネルギー業界をはじめとした国内産業の発展に貢献してまいります。

以上

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