東京理科大にAzure Virtual Desktopを提供

~学生のBYOD推進と実習授業のリモート開催を実現~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下「NSSOL」)は、東京理科大学(本部:東京都新宿区、学長:石川 正俊、以下「東京理科大」)に仮想デスクトップサービスM³DaaS(エムキューブダース)for Azure Virtual Desktopを提供しました。学生のBYOD(Bring Your Own Device)を推進し、実習授業のリモート化を実現しています。

東京理科大では効果的・効率的な教育活動の展開のため教育DX推進センターを設置するなど、教育現場でのICT活用を積極的に取り組んでおり、講義の授業だけでなくPCを利用した様々なアプリケーションによる実習授業を展開しています。その中で、海外では当たり前となっている学生の個人PCの所持率の低さが課題として挙がっており、解決策の一つとして従来は学内のPC教室で実施していた実習授業のBYODによる開催を目指していました。さらに、新型コロナウイルスの流行により対面での授業が難しくなったことで、実習授業のリモート化が急務となりました。

東京理科大は、学生が所持するPCの種類を問わずリモートでも統一した環境のもとで授業開催を実現する手段として、仮想デスクトップによる実習授業システムを導入しました。必要なアプリケーションがインストールされた仮想デスクトップ環境に、学生が個人PCからBYODでアクセスすることで授業を受講する仕組みとなっており、個人PC側でアプリケーションの設定が不要な点もメリットとなっています。仮想デスクトップについては、Windows 10マルチセッション利用によるコスト面の利点などからAzure Virtual Desktop(AVD)を選択しています。また、学外からのアクセスへの二要素認証の適用やマスターイメージ展開の効率化のため、管理ツールとしてCitrix Cloudを採用しています。「M³DaaS for Azure Virtual Desktop」の要件定義・構築から運用までワンストップサービスで提供可能という点を高く評価いただき、NSSOLは本案件の構築・運用を担当させていただきました。

本システムは2022年4月より稼働を開始しており、約2万人の学生および教員が利用可能な環境となっています。従来のPC教室では使用するアプリケーションにあわせて端末等を準備する必要がありましたが、今回クラウド上の仮想デスクトップ環境に移行したことで、ハードウェアの調達コストや管理工数の削減に繋がっています。また、2023年度からは全ての実習授業をBYODと仮想デスクトップ環境のみで実施する予定のため、既存のPC教室約20部屋が不要となり、運用コストの削減と空き教室の有効活用も期待されています。

今回構築した仮想デスクトップ環境の構成イメージ

本事例の特長

  • 学内/学外で異なる認証方式の採用
  • vGPUの搭載による多様なアプリケーションへの対応
  • Citrix Cloudによるマスター運用の省力化
  • 約3か月での短期間導入

今後もNSSOLは「ファーストDXパートナー」として、お客様ニーズに合わせた仮想デスクトップソリューションを提供し、BYODをはじめとした先進的なIT活用に貢献していきます。

以上

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