日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下「NSSOL」)は、金融機関向けクラウド活用最適化サービス「FINARCH(フィナーチ)」を2022年7月に提供開始します。金融機関に求められるセキュリティとガバナンスを維持しながら、オンプレミス環境や仮想集約基盤からアマゾンウェブサービス(AWS)やMicrosoft Azure、プライベートクラウドへのシフトを最短3か月で実現します。DX推進の土台となるアジリティ・柔軟性の高いITインフラを早期に実現することで、企業のDX推進を加速します。
社会が大きく変化し不確実性が増大する中、企業の成長には一刻も早いDXの実現が不可欠です。それを支えるITインフラはアジリティ・柔軟性に優れたクラウドの活用が必須であり、従来型ビジネスに最適化されたITインフラからの脱却が求められています。金融業界ではメガバンクの積極的なパブリッククラウド活用が業界全体を牽引し、クラウドシフトが加速しています。一部企業でクラウドシフトが急速に進む一方で、2021年にNSSOLが金融機関50社に対して行った調査ではクラウドシフトが難航する企業が8割であり、その一番の課題はセキュリティ・ガバナンスを維持したクラウド設計及びガイドライン策定でした。グループ会社を多く持つ金融機関では統合システム基盤を作る上で考慮すべき事項が多く、設計から利用開始まで1年かかる上に想定以上のコストが必要となることが少なくありません。さらに昨今ではIT部門が把握できないまま事業部門や個人がクラウドサービスを利用するケースも多く、事業開発スピードを緩めずにセキュリティ・ガバナンスを維持する設計及びガイドライン策定が重要となっています。
8割の金融機関でクラウドシフトが難航
(2021年NSSOLが金融機関50社に対して行った調査結果)
そこでNSSOLは30年に及ぶ金融機関との取引実績と15年に渡り様々な業種のお客様にクラウドサービスを提供し続けてきた知見を元に、金融機関に特化したクラウド活用最適化サービス「FINARCH」を提供開始します。メガバンク・メガ証券向けに10年間クラウドサービスを提供・運用してきた経験から、金融機関に求められるセキュリティとガバナンスを維持したクラウド設計・ガイドラインを標準化することで、最短3か月でクラウドシフトを実現します。7月時点はオンプレミス環境、仮想集約基盤からAWS、Azure、NSSOLのマネージド・クラウドサービスabsonneへのシフトを対象としますが、まもなくOracle CloudやGoogle Cloudにも対応予定です。FINARCHは今後テクノロジーの進化とともにラインナップを拡張していきます。
金融機関向けクラウド活用最適化サービスFINARCHの流れ
FINARCHの提供するクラウドプラットフォーム
FINARCHの特長
金融機関向けに標準化されたセキュリティ・ガバナンス設計
- 金融機関の実績を元に標準化した3つのガイドラインをミニマムスタンダードとし、企業ごとに個別カスタマイズ可能
- 利用方針ガイドライン
- 設計・構築ガイドライン(クラウドデザインパターン)
- クラウド運用ガイドライン
- グループ会社とのクラウド共同利用を見据えたガイドラインも提供可能
パブリッククラウドに限らずオンプレミス環境含むITインフラの最適化
- クラウドアセスメントによりAWS、Azure、Google Cloud、Oracle Cloud、マネージド・クラウドサービスabsonne、オンプレミスの最適なITインフラ構成を提案し、クラウドシフトに向けた企画・コンサルテーションを提供
- クラウド運用サービスによるクラウド移行後の運用業務負荷低減
金融機関のCCoE(Cloud Center of Excellence)強化
- ガバナンス機構の確立・運営に向けたサービスメニュー・ガイドライン作成、メンテナンス、情報システム業務フロー改善
- IT部門の人材不足を補うためのコア業務(企画・運営)支援
- クラウド技術進化のトラッキング
- 可視化と標準化によるITインフラ業務の品質向上
今後もNSSOLは「ファーストDXパートナー」として企業価値向上に貢献するべく、時代の変化に対応した最適なソリューションを提供していきます。
以上