NSSOL、新潟大学による地域活性化志向の実践型授業向けに、アイデア創出を促進するクラウドソリューション「ideagram」を提供

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下、「NSSOL」)は、新潟大学が開講した、産学連携による新潟地域活性化を志向した実践型授業科目「コミュニティー・インターンシップ実践」※1(実施期間:2020年6~11月、以下、本授業)において、VISITS Technologies株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松本 勝、以下、「VISITS」)が開発し、NSSOLが販売代理店となっているideagram※2※3、及びデザイン思考ワークショップ(以下、本ワークショップ)により、本授業のアイデア創出プロセスを支援しました。

本授業の概要と課題

本授業は、企業・地域が抱える実際の課題解決に向け学生がプロジェクトを企画・実践することで、より実践的な人材の育成を目指すProject Based Learning(PBL)型の授業です。今年度のテーマは、「新潟駅を『人のつながり・交流を生み出す場』とするためのアイデアを企画・実践する~With/Afterコロナの新潟駅に人を呼び、それがつながるには?~」。学生数名でチームを組み、駅というリアルな場所を活用し、課題を解決するための仮説立案~実地検証までを目指しました。

本授業に取り組む上で課題となっていたのは、以下の点です。

  • コロナ禍であっても教育の質を低下させることなく、学生が能動的に学修できる環境を整備する。
  • アイデアを数多く出せない可能性や、発想が各々の一面的な観点に偏りがちになる。
  • アイデアを評価する際、声の大きい人の意見に引きずられたり、多数決で決まることで、極端に空想的、または現実的すぎる結果に陥ったりする。

NSSOLの支援内容と提供価値

上記の課題に対して、NSSOLはideagramを活用したイノベーティブなアイデア創出のプロセス、考え方等についての講義、本ワークショップのファシリテーション、及びバイアスフリーなアイデアへ昇華させるためのレビューを実施し、下記の価値を提供しました。

  • アイデア強制発想法に基づくユーザインタフェースによる、具体的かつ多数のアイデア創出
  • VISITSが特許権を保有するCI技術(コンセンサス・インテリジェンス技術)を用いた、単なる多数決ではない、目利き力の優れた参加者の評価を重視したアイデアのスコアリング。
  • 創出された多数のアイデアリストから、さらに本質的な課題を深掘りし、参加者のバイアスを取り除いたイノベーティブかつ実現可能性の高い解決策へ昇華。

成果

その結果として、下記の成果に繋がりました。

  • 12名の参加者により計172件の多様なアイデアが創出された。
  • 学生だけではなく教員、NSSOLも参加したが、声の大きい人の意見によらず、多様な立場の参加者のアイデアが匿名で科学的に評価された。
  • 教員、学生が対等に議論をしながら昇華させた2件のアイデア(駅でバーチャル旅行、郷土料理体験)について、企画プレゼンを経て、実地での実現に向けたプロジェクトが開始し、授業期間終了後も2チーム(8名)がプロジェクトを継続している。

NSSOLは、教育機関の皆様へのideagram提供を通じて、これからの予測困難な時代において、自ら問いを立て、答えのない問題に解を見出していける人材の育成、ひいては日本社会におけるイノベーションの活性化に貢献していきます。

以上