社長年頭所感

2018年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
昨年は、好調な企業業績を背景に、日経平均株価がバブル経済崩壊後の最高値を付けるなど、日本経済が力強く成長した一年でした。

ここ数年、お客様のシステム投資は堅調に推移しており、当社としても旺盛なITニーズへの対応力を強化しています。
昨年1月には株式会社ネットワークバリューコンポネンツ、4月にアイエス情報システム株式会社の社員の皆さんがNSSOLグループに加わり、新卒・キャリア採用も含め9月末で6,286人と6,000人を超える連結社員数となりました。
当社ビジネスモデルの変革という点では、サービス型のAI/機械学習ソリューションである「DataRobot」と「Data Veraci(ダータヴェラーチ)@absonne(アブソンヌ)」、電子契約サービスの「CONTRACTHUB(コントラクトハブ)@absonne」、金融機関向け「FINCHUB(フィンチューブ)@absonne」など、サービス型ソリューションの拡販が続いており、新しい流れを形成しています。
IoT・IoXの領域でも、スペイン・バルセロナでの「Mobile World Congress 2017」、ドイツ・ハノーバーでの国際見本市「CeBIT2017」でお客様とご一緒して出展する機会をいただくなど、グローバルに注目を集めることができました。

ITでビジネスモデルを変える、業務プロセスを革新する、このような「攻めのIT」投資に加え、古くなったIT資産の刷新、セキュリティ対策強化/安定運用といった「守りのIT」投資にも、お客様からの期待を強く感じています。このようなご期待にお応えしていくためにも、当社では以下の3つのテーマに取り組んでいきます。

1. お客様との価値共創 "ともに、その先の答えを"

ITの進歩はIT業界にとどまらず、今や多くの業界に変革を迫っています。私たちのお客様におかれても、どのようにビジネスモデル、ビジネスプロセスを変革するか、重要な課題となっています。NSSOLとしても、こうしたお客様の「攻めのIT」課題を認識し、ともに答えを見つけていく努力が大切だと考えています。
SIerの「I」の字は、システム・インテグレータの「I」であるとともに、イノベーションの担い手としての「I」であり、変革のイニシアティブをとる「I」でもあります。
お客様と一緒に新しい価値を創出し、お客様との信頼関係を築き、ともに成長していく。これがNSSOLに求められる姿です。

2. お客様との役割分担の推進

2007年にサービス提供を開始した当社マネージドクラウドサービス「absonne」は、たくさんのお客様にご利用を頂き10周年を迎えることができました。日頃のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
近年では、この「absonne」をコアに、お客様におけるITインフラの運用・保守を包括的に提供するITアウトソーシングサービス「NSFITOS(エヌエスフィットス)」を展開しています。「守りのIT」の要であるITインフラの運用・保守を当社にお任せ頂くことによる役割分担を推進し、お客様の「攻めのIT」へのシフトをサポートしてまいります。

3. 働き方改革の更なる前進

当社のもっとも大きな資産は「人」です。
社員の一人一人が健康で、意欲を持って仕事に取り組める就業環境が会社の競争力と成長力に直結する、という認識のもと、2016年より「働き方変革」担当役員をおき、全社の最重要施策として様々な取り組みや制度の拡充をしてまいりました。
会社・マネージメントが長時間勤務を防止していく努力と並んで、社員一人一人が自分の勤務時間、休日日数を自覚し行動していくことも重要です。マネージメントの努力と個人の自覚を両輪にして、力強く働き方変革を進めてまいります。

本年もお客様の高いシステム投資が継続・拡大することが予想され、当社の対応力を質・量ともに更に強化していくことが求められています。本年も、お客様とともに、持続的に成長していくために、NSSOLグループ一丸となって取り組んでまいります。

本年もよろしくお願い申し上げます。

以上