アドバンテスト、製品設計情報のグローバルな一元管理を目指し、日独でPTC「WindchillR」を導入、新日鉄住金ソリューションズがプロジェクトを推進

PTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役 桑原 宏昭、以下 PTCジャパン)と新日鉄住金ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:謝敷 宗敬、以下 NSSOL)は、株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区、代表取締役 兼 執行役員社長:黒江 真一郎、以下 アドバンテスト)が、グローバルでの製品情報の一元管理の実現に向けた新システムの構築を目指し、PTCジャパンのPLM製品である「WindchillR」を導入決定したことを発表しました。NSSOLはPTCジャパンの販売代理店であり、様々な業界に向けてPLMソリューションを提供しています。

アドバンテストは、最先端の計測技術を、半導体の開発・製造をはじめ、エレクトロニクス、ヘルスケア、医療など幅広い分野に展開し、顧客が求める真のソリューションを提案するリーディング・カンパニーとして、グローバルに活動しています。2011年、アドバンテストはドイツに開発拠点を構える半導体試験装置メーカーVerigyを買収しました。これを機に、日独の製品開発拠点を横断するプロジェクト体制での製品設計情報のグローバルな一元管理の検討が開始され、この度、新たなPLM(製品ライフサイクル管理)システムを導入することが決定されました。

アドバンテストでは日独双方の製品開発拠点の強みを生かせる仕組みを採用するため、2年の期間を費やしPLMシステムの共通機構についてグローバルな合意形成を進めてきました。今回、Windchillを選択した大きな理由として、生産方式など両拠点におけるビジネスプロセスの違いを許容する充実した機能や、グローバルで標準化されたPTC独自のアセスメント手法、さらに今後15年にわたり長期で活用できるシステムであるといったことが挙げられます。またアドバンテストは、Windchill導入にあたり、日本側とドイツ側との綿密な連携を可能とするシステム構築支援体制、加えて独自に所有するPLMシステム導入ノウハウ「NSBeats(エヌエスビーツ)」を高く評価し、ITパートナーとしてNSSOLを選択しました。今後、日本とドイツ側の個別要件を加味して、順次に導入・移行を行います。

プロジェクトは2016年4月にスタートし、同年7月末にシステムの構想フェーズを終え、8月から要件定義フェーズに入りました。今後、日本側が先行してシステムの設計と製作を進め、2017年夏ごろに本格稼働を予定し、続いてドイツ側での設計と製作などを経て全面稼働する予定です。新システムにおいては、基本的には日本のデータセンタにデータを持ちますが、Windchillが持つレプリカの機能を活用することで、ドイツ側のシステム応答速度を高めることが可能になります。これにより、日独での製品設計情報の効率的な共有が可能となり、設計技術の一層のレベルアップ、ならびに部品購買業務の効率化などが期待されています。

以上