2015年社長年頭挨拶

<2014年 大きな飛躍の年>
2014年はNSSOLにとって大きな飛躍の年でした。昨年10月に見直した今年度の連結業績見通し(売上1,950億円、経常利益155億円)は高い目標ですが、2014年度はまだ3ヶ月残っていますのでNSSOLグループで一致団結して、全力でこの年度見通しを達成したいと考えています。

<2015年 本質的に大事な3つのテーマ>
(1) 大型プロジェクトの着実な完遂
大型プロジェクトの完遂を通じて売上や利益をあげることはもちろん大切なことですが、プロジェクトをきちんと仕上げることによって、お客様との信頼関係を強固なものにすることの方が将来を考えればはるかに大事なことです。また、大規模なプロジェクトを実行していくなかで、本体と子会社との役割分担、そしてオフショアを含めたNSSOLグループ全体の仕事の進め方を確立していきます。これも今後、事業規模をさらに拡大して行く上で、NSSOLグループ全体にとって、かけがえのない、大きな財産になるものと考えています。

(2) セキュリティと運用に関する取り組み
お客様に安心してお任せいただくアウトソーシングを実現するために、施設面、システム面で安全確保のための施策に取り組んでまいります。
先日プレスリリースしましたが、三鷹地区に運用業務専門のセキュアな運用センター「NSFITOSセンター」を本年4月に開設します。「NSFITOSセンター」は第5DC、新設の第5DCサウス棟およびITOセンターで構成され、当社のITインフラアウトソーシング事業の中核拠点となります。また、新川地区でもセキュアな専用運用スペースを設置し、「NSFITOSセンター」と相互にバックアップできる体制を実現することにより、災害対策にも配慮した体制を確立いたします。
社内システムにおいては、標的型攻撃にも対応できるセキュアな社内環境を整備します。また、こうした高度なセキュリティ運用を自ら実践することで、お客様に対するサービスレベルの向上にも役立ててまいります。

(3) グローバルビジネスの拡充
昨年インドネシアに子会社を設立し、ASEANではシンガポール、タイについで3番目、グローバルでは6番目の拠点となりました。
中国では、オフショア開発と現地の日系お客様への売上比率を従来の5:5、から、現地対応を拡大してオフショア3:現地7にしてまいります。このために、上海を拠点とするクラウドサービス「absonne for China」を充実させるなどサービスと基盤運用の強化を図ります。また、内陸の武漢拠点をさらに拡充し、オフショア開発向けを中心に、コスト競争力と動員力を強化します。
タイNSSOLは設立2年で70人規模となりました。新日鉄住金グループの案件だけでなく、一般のお客様からの案件も順調に受注、実行しており、今年は100人体制まで事業を拡大してまいります。インドネシアにおいても、現地のSE人材の獲得を急ぎ、タイ同様の体制をすみやかに作りたいと考えています。このようにアジアを中心に、各国での現地SE、スタッフを充実させ、NSSOLの海外子会社社員を今後500人規模に増やしてまいります。

以上、プロジェクトの完遂、セキュリティおよび運用に関する取り組み、グローバルビジネスの拡充と3つのテーマについて話をいたしました。2015年はNSSOLグループの持続的な成長にとって、とても大事な年になります。
今年も皆さんと一緒に力を合わせ、チャレンジし、成長して行きたいと思います。

以上