新日鉄住金ソリューションズ、統合データ分析サービスの高度化に向けて日本オラクルと共同検証を実施

~Oracle Advanced Analyticsを用いた大規模データ分析のプロセス確立に向け連携~

新日鉄住金ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:謝敷 宗敬、以下 新日鉄住金ソリューションズ)は、日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長兼CEO 杉原 博茂、以下 日本オラクル)と「Oracle Advanced Analytics」を用いた大規模データ分析プロセスの確立に向けた共同検証を実施しました。

近年、優良顧客分析やロングテール分析など個人の行動に着目した分析のニーズが増しています。そのような分析ではR言語を利用することが多く、従来のR言語では扱えるデータサイズがメモリサイズの制約を受ける、並列処理ができないためスケール出来ないといった課題があり、大規模データを分析する場合にはサンプリングなどの工夫が必要になります。また、サンプリングした場合でも、データ分布の変化や本来注目すべき少数データの欠落など懸念が残ります。

新日鉄住金ソリューションズの技術本部 システム研究開発センター データ分析・基盤研究部(*1)では、分析技術、データ基盤、分析プロセスのノウハウを総合活用し、データ分析サービスの高度化を進めています。その一環で、システム研究開発センターでは、「Oracle Advanced Analytics」が個人の行動に注目した分析において有用であると考え、社内SNSのアクティブユーザ分析を通して大規模データ分析プロセス確立に向けた検証を実施しました。この検証の結果、「Oracle Advanced Analytics」の特長(*2)を最大限に活用することで、以下を確認することができました。

  • 従来のR言語では1時間以上要していた処理が1~2分と約1/40の短縮がなされた
  • 従来のR言語では全量で分析ができなかった大規模なデータに対しても1時間以内に処理できた
  • 全量データを対象とすることで、複数の行動傾向の組合せがアクティブユーザ化と相関する点を確認できた(サンプリングされたデータに対する分析では発見が難しい成果)

このような実証検証を通して、分析プロセスをインタラクティブで反復可能にできること、知的生産性が向上できることが確認できました。

新日鉄住金ソリューションズでは、今後も様々な分析手法やデータ基盤を実際のデータ分析に適用することで継続的に検証していくと共に、分析プロセスの高度化に取り組み、それらを通してより高度で多様なデータ分析サービスをお客様に提供できるように取り組んでまいります。

以上