ミニマックス問題は適応範囲が広い汎用的な問題です。たとえば製造装置や製造プラントの設計においては、複数の評価点での二乗誤差の最大値をスペック値以下に制御しなければならない場合があります。これは二乗誤差のミニマックス問題として定式化できます。現実の問題では、誤差の最大値だけではなく、その他の制約条件の達成状況も勘案する必要があり、その結果、誤差の最大値を犠牲にしながら全体的な最適化を探索する必要もあります。従来はこの探索に多くの時間が必要になっており、完全な探索を実行できていないのが現状でした。
このたび新日鉄住金ソリューションズは、長年の装置開発における最適化システムの開発経験に基づいて、最適化探索を高速・効率的に実現することのできる新しい評価関数iNormを開発しました。評価点の数が増大するにつれて既存の補助変数手法との求解速度差は顕著になり、たとえば、評価点数が512個の場合には5~30倍程度高速に近似最適解を安定的に求めることができます。
iNormは、お客様のシステムに合わせた受託開発により提供いたしますが、お客様先でのiNorm事前検証のために、iNormの動作環境を構築したLinux PCを無償貸与(貸与期間:1ヶ月)いたします。この無償トライアルサービスによって、お客様自身にてiNormの有効性をご確認頂けるものと考えております。
新日鉄住金ソリューションズは、製鉄業、あるいはビジネス分野で大規模なシステムを数多く構築してきた知見を活かし、これからもお客様の製品開発プロジェクトで直面する様々な課題を解決し続けてまいります。
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