2014年社長年頭挨拶

~構造的な事業拡大とチャレンジの継続~
<昨年の大きな2つのエポック>
昨年2013年は日本経済にとって、久しぶりにポジティブな、大きな変化のあった年でした。そして、NSSOLにとってもいくつかの重要なエポックがありました。

(1)新日鉄住金のシステム業務一本化へのロードマップ
昨年、新日鉄住金のシステム業務一本化へのロードマップが決まりました。今年4月から旧住友金属のシステム業務を担当しているアイエス情報システムの方々が、順次NSSOLに加わり、最終的には2017年、アイエス情報システムとNSSOLの統合により、約450名がNSSOLグループに加わる予定です。アイエス情報システムのみなさんを歓迎するとともに、一緒に力を合わせ、新日鉄住金統合推進の行動指針である「Best for the New Company」を胸にシステム安定運用と統合諸案件の完遂に全力を挙げていきましょう。

(2)グローバル展開での加速
タイでは、昨年1月にThai NSSOLを設立し、11月にはパルシス社がNSSOLグループに加わりました。パルシス社をコアに日系企業のシステム需要を捉えることで、早期にThai NSSOLを100人規模まで拡充します。
中国では、昨年9月に武漢に新拠点を開設、オフショア開発の中核拠点と位置付けます。上海では、absonne for Chinaがこの1月からサービスを開始します。アプリケーション開発/保守に、基盤エンジニアリングとサービス/運用ビジネスが加わり、中国ビジネスの厚みを増すことで、さらなる発展を目指します。

<構造的な事業拡大とチャレンジを続ける力>
今年、2014年のキーワードは3点です。1)構造的な事業拡大、2)リスクマネージメントの再点検、3)チャレンジを続ける力、この3点が今年のキーワードです。

(1)構造的な事業拡大
ここ数年進めてきたお客様とのリレーションシップ強化の成果を活かし、新たな案件の動きを機敏にとらえるだけでなく、お客様の課題やシステムの状況を理解し、案件として企画するプロジェクトビルディング力を発揮するチャンスです。
また、お客様とNSSOLの新たな役割分担を提案するITアウトソーシングサービス「NSFITOS(エヌエスフィットス)」への関心もいよいよ高まってきました。狙いを的確に訴求し、お客様の懐に飛び込んで、ともに考え、一緒に答えを導くことで、案件を作りこんでいきましょう。
こうした活動の積み重ねが、一過性でないNSSOL事業全体の構造的な成長につながります。NSSOLグループ一体となり連携しながら、お客さまとのリレーション強化と事業の拡大に取り組んで行きましょう。

(2)リスクマネージメントの再点検
プロジェクトを受注する段階で、案件特性はもちろん、お客様の特性も十分に考慮し、プロジェクトチームを組成することが重要です。プロジェクトの各フェーズで、お客様とNSSOLの役割分担をきちんと定め、プロフェッショナルとしてプロジェクトをリードしていきます。プロジェクトマネージャーはもちろん、D-PMO、全社の品質管理部門も入って進捗を把握し、課題を抽出し「現場・現物・現実」の3現主義に沿って対応していくことが大切です。

(3)チャレンジを続ける力
変化する環境の中で、新しいソリューションやサービスを生み出すには、お客様のニーズの把握、ニーズをシステムとして具現化する最適なテクノロジーの選択、そして競争環境の中で売上やコストを的確に見通したビジネスプランが必要です。自分達が生み出そうとする価値とリスクを客観的に評価し、具体案として実行する、こうしたチャレンジを繰り返し続けて行く力が必要です。
継続的なチャレンジは、健全な個人と健全な組織にこそ可能です。厳しい条件にひるまず、課題を洗い出して、チームワークで立ち向かって活路を開く、その行動がお客様からの受注、売上そして利益という客観的な指標となって現れます。現実を冷静に捉える目と勝ち抜くための継続的なチャレンジ、これが今年の3つ目の、しかし極めて大事なキーワードと考えます。


構造的な事業拡大、リスクマネージメントの再点検、チャレンジを続ける力、この3点を意識して、2014年も成長を続けていきましょう。
最後になりますが、みなさんにとって、そして皆様のご家族にとって、今年が良い年であることを願いまして、新年の挨拶とさせていただきます。

以上