金融機関財務関連情報提供サービス「BancMonitorContrast」の提供開始

新日鉄住金ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:謝敷宗敬、以下 新日鉄住金ソリューションズ)は、金融機関財務情報をインターネットを介して配信するサービス「BancMonitorContrast」を提供開始いたします。

昨今、ビッグデータの戦略的利用が叫ばれていますが、財務データや注記情報、ディスクロージャー情報が引き続き戦略立案にとって最も重要な情報となることは間違いありません。また、今後IFRSの強制適用や日本基準のコンバージェンスが予想されますが、現在よりも数倍の注記情報の公表が求められることとなります。これらの情報を有効に活用し、自行を取り巻く環境の分析や競合分析を戦略的に行うことがますます重要になってきます。しかし、実際に必要な情報を取得し、指標間の比較や相関などの統計分析を行うためには、電子媒体で取得できない指標が多数存在したり、電子媒体で取得出来たとしても各指標元のHPにアクセスしそれぞれの形式でダウンロードしたデータを、分析可能な形に加工する作業が必要となり、分析するまでの下準備に多大な負荷が掛かります。

本サービスでは、財務データに加え、電子媒体で一括取得できない銀行横並びの注記情報やディスクロジャー情報等を集め、金融機関の比較分析を手間無く行えるようにしました。また、銀行の財務データに加え、信金信組データは、40年以上前から出版実績のある株式会社 金融図書コンサルタント社のデータを収納し、主要マクロ経済指標は国内外の公官庁での公表値を分析しやすい形に弊社で加工しているため、1つのWebサービスからワンストップで幅広い指標を利用可能なサービスとなっております。

サービスのアウトプットについては、データや指標そのもののご提供に加え、金融機関の経営指標分析を行うために直ちにご利用可能な90もの分析テンプレートをご提供いたします。このテンプレートを用いて、例えば金融機関が同地域の他の金融機関と財務指標やリスク・リターン分析を行って経営計画の立案に結びつけたり、証券会社の営業担当者が各金融機関の保有している証券の残存期間別割合や商品種類の傾向を時系列分析し営業戦略立案に役立てることが可能です。自ら自由に指標を分析するニーズのあるユーザはデータを一括ダウンロードし、Microsoft Excel等でピボット分析やグラフ・表・統計関数分析を行うことや、サービスに含まれるBI機能により非定型的なグラフ・表テンプレートの作成を行うことが可能です。

さらに、本サービスではWeb上でデータダウンロード操作、BIでの分析操作を行う仕様となり、導入ユーザ毎にシステム開発やメンテナンスを行う必要がありません。ご提供データは可能な限りタイムリーに更新し、金融情勢の変化によって注目される指標や新規制に合わせたデータ項目の追加も随時対応して行く予定です。
本サービスは、金融機関、監査法人、コンサルティング会社を始め50社以上にご利用いただくことを目指しております。既存の収益管理、ALM・市場リスク管理、信用リスク管理、リテール、IFRS対応システムソリューションとも併せ、各金融機関の経営管理課題の内外分析を包括的にサポート可能となるよう、より一層のサービス拡充に取り組んで参ります。

以上