日本において、高齢者の代表的な疾病である認知症、特にその大きな割合を占めるアルツハイマー病は患者数が300万人を超え、その克服は今後の日本における大きな課題となっております。アルツハイマー病の根本的対策には、超早期での予防的治療(先制医療)が必須となりますが、超早期の僅かな兆候を捉えるために、ITを活用して、脳画像・バイオマーカー・ゲノム等の多様なデータを効率的に分析・解析することが期待されています。
本事業では、東京大学の岩坪 威教授を始めとしたアルツハイマー病の客観的診断基準の確立をめざす「Japanese Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative (J-ADNI研究)」の各研究者及び研究機関と連携し、ITを活用した先制医療の実現につながる超早期診断モデルの確立に関するフィージビリティスタディを実施します。
新日鉄住金ソリューションズは、自社のクラウドサービスであるabsonne(アブソンヌ)上に「臨床研究支援クラウド」を構築し、脳画像・ゲノム情報を含む多様な臨床ビッグデータの管理、高度なデータ分析・解析支援、研究者間のコミュニケーション促進が可能なクラウド環境を提供します。また、各研究機関と連携し、医療データへのビッグデータ技術の適用などに関する技術評価と利用可能性の評価を実施していきます。
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