第5データセンターが5月1日に開業
~クラウド事業の中核拠点が稼働、夏には次期absonneがサービス開始予定~
2012年4月20日
新日鉄ソリューションズ株式会社
新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:謝敷 宗敬、以下 新日鉄ソリューションズ)は、第5データセンター(東京都三鷹市)の建設を完了し、2012年5月1日にサービスを開始します。
当社は、クラウド・コンピューティングITインフラサービス「absonne(アブソンヌ)」など先進的かつ実用的なサービスを時代に先駆けて提供して参りましたが、今般クラウドサービスの中核拠点として次世代型DCである第5データセンターを開設し、クラウド事業を更に強化して参ります。
当社では、第5データセンターの「信頼性・可用性」と「セキュリティ」を一段と強化し、かつ「ITの高密度化」と「地球環境への配慮」という新しいニーズに応える次世代型DCとすべく、設計・施工を担当した新日鉄エンジニアリング株式会社と共同で建設プロジェクトを推進致しました。そして、昨年7月にはPML(耐震性能*1)1%未満、CASBEE(環境性能*2)Sクラスと第三者機関から最高レベルの認証を受けることができました。
昨年3月の震災以降、データセンターに対する注目度が高まる中、第5データセンターは最先端の免震設備を備え、かつ自家発電機72時間連続稼働と無停止冷却を実現できるDCとして、お客さまからも高い評価をいただいております。また東京都心でPUE1.4以下(*3)を実現できる省エネルギーDCとして、高効率の電気・空調設備を導入するとともに、気流・熱分布状況を想定した様々なシミュレーションと設備の最適運転の検討を積み重ねています。
2012年夏には第5データセンターにおいて次期absonne(アブソンヌ)のサービス開始を予定しています。次期absonneはミッションクリティカル性の強化、シームレス・ハイブリッドクラウド、クラウドSDLC(Software Development Life Cycle)を基本コンセプトとして最新のテクノロジーと企業向けクラウド運用ノウハウを結集したサービスとなります。第5データセンターと次期absonneの連携により、多様化かつ高度化を続けるITインフラ最適化のニーズに対してワンストップでお応えできる最先端の環境をご提供して参ります。
以上
【参考】
*1: PML(Probable Maximum Loss:予想最大損失)
地震により発生する被害を元の状態に戻すのに必要な費用(復旧費、休業、損失を含む)が、元々の資産価値に対して何%に相当するかを数値で評価する指標。保険業界での地震保険の料率算定や不動産業界での建物の地震リスク評価に利用されている。日本データセンター協会(JDCC)では、データセンターの信頼性を実現するためのファシリティ基準を「データセンター ファシリティ スタンダード」として策定しているが、地震リスクに対する安全性について、PML10%未満を最高レベルのティア4と定めている。
*2: CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency:建築物総合環境性能評価システム)
省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった環境品質・性能の向上といった側面も含めた、建築物の環境性能を総合的に評価する国土交通省の主導のもとに開発されたシステム。最高はSランク。
*3: PUE(Power Usage Effectiveness)
データセンター全体の消費電力を,サーバーなどのIT機器の消費電力で割った値。値が小さいほど効率が高い。前者は,サーバーやストレージ、ルーターなどのIT機器の消費電力に加えて、空調、電気設備、照明、監視装置などが消費する電力も含む。
(新日鉄ソリューションズ 第5データセンターの特徴) |
・立地 |
:東京都三鷹市 :地盤が強固で安全性が高い(東京都地域総合危険度1、浸水ハザード0.2m未満) |
・建物 |
:延床面積約10,000㎡(1,300ラック相当) :最新の免震・制震技術を採用。CASBEE(実施設計段階)Sランク (BEE4.2) 取得 :床荷重2,000kg/㎡、床下空間1m(階高5.2m)を確保して将来の環境変化にも対応 :フリークーリング、太陽光発電、LED照明、壁面緑化、雨水利用など省エネ施策を最大活用 |
・電源設備 |
:ラック当り有効電力6KVA以上(20KVAにも対応可能)の高密度電力供給 :電源設備(受電、自家発、UPS等)は全て冗長化(2NまたはN+1)、TierⅢ~Ⅳ準拠 :停電発生時でも空調を含め72時間連続稼動できる信頼性・可用性の極めて高い設備構成 |
・冷却設備 |
:中央熱源方式、機器のインバータ制御と自然冷却の最大活用による高効率冷却 :熱気流モデルを用いたシミュレーションに基づく最適化設計・制御 :温湿度分布、機器稼動状況の見える化とマニュアル運用を加味した最適運転 :地下冷却水ピットを利用した無停止冷却 |
・セキュリティ |
:7段階のセキュリティレベル設定とレベル毎のアクセス制御 :ICカード+生体認証、共連れ防止など最新機器を採用。
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【新日鉄ソリューションズ株式会社 概要】
・資本金:129億円
・代表取締役社長:謝敷 宗敬
・本社所在地:東京都中央区新川二丁目20-15 第2新日鐵ビル西館
・設立:1980年10月1日
・事業内容:
・経営及びシステムに関するコンサルテーション
・情報システムに関する企画・設計・開発・構築・運用・保守及び管理
・情報システムに関するソフトウェア及びハードウェアの開発・製造並びに販売及び賃貸
・ITを用いたアウトソーシングサービスその他各種サービス
・売上高:1,597億円(連結) 1,422億円(単独) [2011年3月期]
・従業員数:4,917名(連結) 2,414名(単独) [2011年3月31日現在]
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