新日鉄ソリューションズ、国産初のIFRS金融商品会計パッケージソフト「BancMeasure for IFRS」をIFRS任意適用予定の金融機関から受注、本年7月導入決定

新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)は、IFRS(国際会計基準)の金融商品会計に対応するパッケージソフト「BancMeasure for IFRS」(現行基準準拠)をIFRS任意適用予定の金融機関から受注し、7月に導入することとなりました。

2009年6月に出された企業会計審議会「我が国における国際会計基準の取扱いについて(中間報告)」では、2012年に適用を判断する場合には、2015年または2016年に強制適用開始としています。任意適用は2010年3月期より既に始まっています。 また、米国のロードマップでは2011年にIFRSの適用を判断することとしています。
これらのスケジュールを背景に、国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計基準審議会(FASB)は、2010年11月に検討の優先順位を公表し、金融商品会計の減損及びヘッジ会計等について、2011年6月末までに優先して取り組むプロジェクトであることを確認しました。本年6月の金融商品会計の方針決定に合わせ、各金融機関はIFRS対応への検討をさらに深化してゆくものと考えられます。
新日鉄ソリューションズは、時価開示対応パッケージBancMeasure を2009年6月に販売開始しており、既に30行を超えるお客様に対し、時価開示ソリューションを提供しております。ここで開発されたキャッシュフロー生成、割引現在価値計算機能を利用し、さらに償却原価算出、減損算出、公正価値測定、公正価値管理等の機能を加え、2011年6月末に現行IFRSに準拠した「BancMeasure for IFRS」 をリリースいたします。2012年3月末までには、2011年6月に方針決定されるIFRS9準拠の償却原価算出機能や減損算出機能、ヘッジ会計機能等を付加する予定です。
日本国産の初めてのIFRS金融商品会計パッケージであり、ロジックが完全にホワイトボックスであることやきめ細かな保守対応が可能であること、日本の監査の実態に合わせて機能改善が行えることが大きなメリットです。
本パッケージは、任意適用予定の金融機関に本年7月に導入され、2012年12月期の決算開示から利用される予定です。このパッケージ構築における知見をベースとして、複数の大手銀行及び地方銀行においてIFRS対応診断サービスやシステム開発のための要件定義を進めています。

新日鉄ソリューションズの既存顧客、とりわけBancMeasureユーザにご利用いただけるものと考えておりますが、さらに新規顧客を合わせ、40行への導入を図る予定です。また、当社は金融商品会計へのシステム対応支援だけではなく、固定資産パッケージや単体財務会計パッケージ、連結財務会計パッケージ等を合わせて提供することにより、金融機関全体のIFRS適用に向けたシステム対応を支援いたします。さらに、財務・注記情報に加え、財務会計及び管理会計の共通の基礎データとなる約定情報や異動明細、信用リスクパラメータ等を蓄積する経営管理統合データベースの構築を支援いたします。この統合データベースの活用により、ALMや収益管理、リスク管理を包含したIFRSベースでの新たな管理会計の実現にも取り組んでまいります。

以上