HypercellはOSS(オープンソースソフトウェア)のハイパーバイザ(仮想化ＯＳ)を利用したクラウドシステムとしては世界で初めて、システム全体のスナップショット取得/エクスポート/インポートを可能とした先進的なIaaSクラウドシステムです。
1. 複数のVM(仮想マシン)に加え、ネットワーク、ストレージを含めたシステム全体のスナップショットをとることができ、スナップショットに何ら修正を加えることなく新しいシステムとして動作させることを実現しました。
2. スナップショットを単一のファイルとしてエクスポート/インポートすることができ、別のHypercellクラウドシステムへ容易に移動させ、動作させることを実現しました。
現在、クラウドサービスへの移行は時代の趨勢になりつつありますが、これまでのIaaSシステムでは、一つの環境を作り上げるためにVM(仮想マシン)、ネットワーク、ストレージを各々設定する必要がありました。これらの手間は、環境の複製を作る際にクラウド上に作られたシステム再利用の足枷となっています。「Hypercell」は、システム全体を一つの仮想アプライアンスとして捕え、一体として取り扱うことで、環境を複製する際の設定が不要になり、クラウド上のシステムの再利用性を大きく向上させることが出来ます。
一方、SLAに応じたパブリッククラウドの使い分けの必要性や、オンプレミス(社内設置システム)とクラウドのシームレスなシステム利用に対する要望を受け、クラウドサービス間のシステムポータビリティに対するニーズは、今後非常に大きくなると思われます。高いポータビリティを実現するためには、Hypercellの持つシステム全体のスナップショットのインポート/エクスポート機能は必須要件であり、今後IaaSクラウドサービスには欠かせないものになるでしょう。
新日鉄ソリューションズは、早くからグリッドコンピューティングに取り組み、さまざまな研究・検証を行って参りました。今後も、その発展形としてのクラウドサービスに対してそのリーディング企業として、また、独自のクラウドサービスを開発・提供する技術力を持ったSIerとして、クラウドサービスの可能性を積極的に拡げて参ります。
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