新日鉄ソリューションズはファインコラボレート研究所と提携、「ユニクル:建築 Unit Cost Library」を活用した建築積算SaaSを提供開始

新日鉄ソリューションズ株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)は、本年11月よりファインコラボレート研究所(所在地:東京都港区、代表取締役社長:望月伸一)が開発した「ユニクル:建築 Unit Cost Library」を活用した、プロジェクト最適化建築積算SaaSソリューションの提供を開始します。

世界同時不況の影響による建設需要の低迷にも関わらず、設計事務所やゼネコンの工事受託に向けた提案業務量は増加傾向にあると言われています。そのため、各企業にとって企画・設計段階の生産プロセスの効率化は大きな課題となっています。建築プロジェクトにおいては予算検討から基本設計までの段階で、建物の仕様とコストの9割は決まってしまいます。これまでのやり方では、詳細な図面を書き、数量を拾わないとコスト算出が出来ないことから、実施設計が終わらないとコストが明確にならず、当初の予算が大きく狂ってしまうケースも少なくありません。今後予想される環境基準との対応等も含めて、建物を計画する早期の段階で、発注者のニーズに応じて建物の仕様とコストを様々な観点により検討するツールが不可欠な状況です。

このような課題に対し、新日鉄ソリューションズはファインコラボレート研究所と提携し、建築の企画段階から概要情報を元に、計画する建物の仕様・数量・コストを正確に算出、建物規模・グレード・形状の違いによる様々なコストシミュレーションを行うことができる建築積算ソリューションをSaaSとして提供を開始します。これにより発注者やデベロッパーは正確な予算取りとコストシミュレーションをクイックに実行し、早期の事業投資判断と透明度の高いコストマネジメントを行うことができます。またゼネコンや設計事務所、設備サブコンなどでは概算見積作業の大幅な生産性向上とコストプランニングによる設計品質向上および手戻りの解消を実現することができます。

新日鉄ソリューションズは、これまでも500社を超える企業に文書管理などSaaSソリューションの提供を行って参りました。本サービスでは、これらの経験を通じて培ったシステム構築力と信頼度の高い運用体制を最大限発揮し、ファインコラボレート研究所の高度な業務知識に基づくSaaSを提供、継続的な機能追加、改善を行っていくことにより、建築・建設業界と自治体を含む幅広い発注者におけるコスト削減などプロジェクト最適化を支援していきます。

本ソリューションの導入企業数及びID数は、初年度に累積70社・175ID、3年後に累積120社、340IDを目標としています。

以上