最新の「Oracle Database」を活用した検証結果を最優良事例として公開

~グリッド技術とマルチコア・プロセッサを活用した効率的なリソース活用やバッチ処理の高速化などを実証~

新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:北川 三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)と日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は、データベース製品の最新バージョン「Oracle Database 11g Release 2」を活用し、性能向上とTCO∗削減を実現するための最新技術の検証結果をベストプラクティス(最優良事例)としてまとめ、技術資料(以下 ホワイトペーパー)として公開しました。
∗総所有コスト

新日鉄ソリューションズは、「Oracle Database 11g Release 2」製品出荷前に実施するβ(ベータ)プログラムや「Oracle GRID Center」プロジェクトに参加し、ユーザー環境を想定した最新機能の有効性、技術的なポイントについて検証・評価を行う中で「Oracle Database 11g Release 2」の主要な機能である「In-Memory Parallel Execution」(以下、In-Memory PX)と「Automatic Storage Management」(以下、ASM)、「Oracle Real Application Clusters」の有効性に着目しました。

この実証は、デル株式会社の支援の下、インテル® Xeon® プロセッサを搭載したサーバー「DELL PowerEdge R710」を使用して実施しました。新日鉄ソリューションズと日本オラクルの両社は、実証で確認した機能や得られた結果について、ホワイトペーパーを通じて報告をしています。

プロセッサのマルチコア化によりCPUの処理性能が大幅に向上したため、データベース環境におけるデータ処理のボトルネックは、ストレージ層の性能に集中しつつあります。こうしたボトルネックのひとつは、現在のハードディスク装置の性能限界によっているため、スループットを最大化する構成の確立が求められています。

「In-Memory PX」は、メモリにキャッシュしたデータに対し、SQLの並列処理を行うことで、大量のデータを扱う処理を高速化する機能です。この機能により、ストレージのボトルネックを解消することができます。従来、バッチやデータウェアハウスのシステムを稼動させるために、大型サーバーを採用することが多く、その投資自身が企業にとって大きな負担となることがありました。数十GBの大容量のメモリを搭載したコストパフォーマンスの高い複数台のIAサーバーを「Oracle Real Application Clusters」で論理的に束ねたグリッド環境を構築し、データベース最新技術「In-Memory PX」を組み合わせることで、複数サーバーでの並列処理における有効性を確認しました。さらに、ハードウェアへの投資額を従来に比べ半分以下に削減できることを確認しました。

「ASM」は、「Oracle Database」に対してボリューム・マネジャー兼ファイル・システムとして機能し、ディスク構成を仮想化して、ストレージの利用効率、パフォーマンス、可用性の最適化を実現します。ASMの主要機能である「自動リバランス」「ASM Intelligent Data Placement」に着目し検証を実施しました。「ASM Intelligent Data Placement」により、自動的にハードディスク内のデータ配置が最適化され、データ処理の高速化に対する有効性を確認しました。また、「自動リバランス」の機能と「Oracle Enterprise Manager」とを組み合わせることにより、簡単な操作で無停止でのストレージ・マイグレーションを実現できることを確認しました。

これらの機能によりストレージへの投資と管理コストの削減が期待できます。

上記の実証結果を4つのホワイトペーパーとして、日本オラクル「Oracle GRID Center」Webサイト上で公開します。

日本オラクル「Oracle GRID Center」

新日鉄ソリューションズと日本オラクルは、最新機能を国内のお客様に安心してご活用いただくために、密接なパートナーシップのもと、製品検証に取り組んでいます。こうした最新の技術ノウハウを活かし、最適な製品およびサービスをお客様へ提供していきます。

以上