新データセンターを都内に建設

~クラウド事業の中核拠点を構築、「高密度&グリーン」のDCとしてPUE1.4以下を実現~
新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)は、東京都内に延床面積10,000m2規模の新データセンターの建設を決定しました。総投資額は120億円程度となる見込みです。サービス開始は2012年初頭を予定しています。

当社は企業におけるクラウド・コンピューティング活用の動きに着目し、クラウド・コンピューティングITインフラサービス「absonne(アブソンヌ)」など先進的かつ実用的なサービスの提供をはじめとしてクラウド時代のサービスインテグレータとして活動を強化して参ります。新データセンターは、当社が提供するクラウドサービスの中核的な拠点となるものです。

データセンターに対する需要は順調に拡大を続けており、経営環境の変化やIT技術の進展に伴うニーズの多様化への対応が求められています。特にIT機器の能力向上(高密度化)がもたらす電力需要の増大への対応が必要であり、同時にデータセンター全体の消費電力の増加が地球環境に及ぼす影響を考慮し、PUE低減やグリーン電力利用などによる環境負荷軽減への取組みも求められています。また強固なセキュリティや災害への対応など事業継続管理(BCM)への対応も重要な課題です。

当社はこうした「ITの高密度化への対応」と「グリーン(環境負荷軽減)」をクラウド・コンピューティング時代に求められるデータセンターの不可欠な課題と捉え、これら課題に対応した新データセンター建設により、利便性の高い地域において最先端のファシリティと運用サービスを提供します。構築・運用には新日鉄グループの保有する知見を最大限に活用、特にPUEは最先端の1.4以下を実現します。また最高レベルのセキュリティの装備など安全性・信頼性・可用性においてもトップレベルの環境を提供します。
 注) PUE: Power Usage Effectiveness(データセンターのエネルギー効率を示す指標)

(新データセンターの特徴)
・立地:東京都内、都心からアクセスに優れた地域
:地盤が強固で安全性が高い(東京都地域危険度1、浸水ハザード0.0~0.2m未満)
・建物:延床面積約10,000m2(1,300ラック相当)
:最新の免震・制震技術を採用。CASBEE最高レベルのSランク準拠
:床荷重2,000kg/m2、床下空間1m(階高5.2m)を確保して将来の環境変化にも対応
:太陽光発電、LED照明、屋上・壁面緑化、雨水利用など省エネ施策を最大活用
・電源設備:ラック当り有効電力6KVA以上(20KVAにも対応可能)の高密度電力供給
:電源設備(受電、自家発、UPS等)は全て冗長化(2NまたはN+1)、TierIII~IV準拠
:停電発生時でも空調を含め72時間連続稼動できる信頼性・可用性の極めて高い設備構成
・冷却設備:中央熱源方式、機器のインバータ制御と自然冷却の最大活用による高効率冷却
:熱気流モデルを用いたシミュレーションに基づく最適化設計・制御
:温湿度分布、機器稼動状況の見える化とマニュアル運用を加味した最適運転
・セキュリティ:7段階のセキュリティレベル設定とレベル毎のアクセス制御
:ICカード+生体認証、金属探知機、共連れ防止など最新機器を採用


また設計・施工は新日鉄エンジニアリング株式会社が担当します。同社が長年に渉り蓄積した建築、省エネルギーの技術・ノウハウを最大限に活用し、安全性・信頼性が高くエネルギー効率に特に優れたデータセンターを構築します。またグリーン電力の調達をはじめとする環境負荷軽減の取組みについても連携して進めていきます。

以上