旅行総合サイト「楽天トラベル」のシステム基盤を増強
~サーバのパフォーマンス60%向上とデータベース運用の効率化を実現~
2009年3月18日
新日鉄ソリューションズ株式会社
日本オラクル株式会社
新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)と、日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は、楽天トラベル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:岡武 公士、以下 楽天トラベル)が運営する旅行総合サイト「楽天トラベル」における国内/海外旅行の予約サービスの安定的な提供と会員向けコミュニティサイトのサービス・レベル向上のため、2008年12月、システム基盤の増強を行いました。
楽天トラベルは、国内外あわせて約4万軒を越える宿泊施設が登録している国内最大級の旅行総合サイトであり、国内宿泊予約をはじめ、国内宿泊施設とANA航空券がセットになったANA楽パックや高速バス予約、レンタカー、海外旅行向けのサービスなどを展開しています。また、近年は、会員向けコミュニティ・サービス「旅コミ」における口コミ情報の書き込みサービスなど新サービスの投入を続けており、2008年12月には、累計利用者数が1億2千万人を突破しました。
楽天トラベルのサービスを支えるシステム基盤は、1996年の事業開始以来、ビジネス拡大にあわせて増強を重ねてきました。システムが大規模化した2000年からは、オラクル製品に関する先端利用技術を担保している新日鉄ソリューションズが、設計・構築を担当しており、2003年には、複数のデータサーバの並列化、統合運用化により「サービスの無停止化」および「柔軟かつ迅速なシステム拡張」を同時に実現しています。
楽天トラベルでは、今後「足回り商品」(交通手段)や「旅コミ」のさらなる拡充を予定しています。そこで、今回のシステム基盤増強においては、毎年約50%ずつ増え続けているデータベースサーバ負荷にも十分耐え、利用者に対する快適なレスポンス維持を目的としました。新日鉄ソリューションズが、オラクルの技術者とも協力しながら、約一ヶ月にわたる事前検証を経て、『サーバのノード追加(9ノードから10ノードへの拡張』、『「Oracle Database 11g」へのアップグレード』、『ストレージ管理自動化ツール「Automatic Storage Management」(ASM)の適用』を提案し、システム基盤増強を実行しました。
今回の増強では、既存のシステム資産をそのまま活かしながら、小型サーバ1ノードの追加のみで、データベ
ースサーバの処理の分散化を図りました。また、従来であれば、データベースにかかるIO負荷をデータベース管理者が常に管理し、チューニングする必要がありましたが、ストレージ管理自動化ツールの適用により自動的に負荷分散されるようになったため、管理そのものが不要になりました。これらの取り組みの結果、増強後の約3ヶ月の運用においてデータベースサーバ全体としては、ピーク時でも60%のパフォーマンス改善を確認出来ました。そこで、今後「旅コミ」等におけるアクセス数増大、データ量増大が、利用者へのレスポンス劣化につながることを未然に防止することが期待できます。
以上
■楽天トラベル株式会社について
設立:2002年(平成14年)8月1日
代表取締役社長:岡武 公士
本社所在地:東京都品川区東品川4-12-3 品川シーサイド楽天タワー
資本金:212百万円
職員数:298名(2008年11月現在)
おもな事業内容:総合旅行予約サイト「楽天トラベル」の企画・運用
■<参考>
Oracle Open World Tokyo2009「楽天トラベル システム基盤増強事例セッション」(セッション番号:BS02-05)
「楽天トラベル」のシステム基盤増強に関しては、日本オラクル主催のカンファレンス「Oracle OpenWorld Tokyo 2009」[開催期間: 4月22日(水)~4月24日(金)]において、楽天トラベル株式会社、新日鉄ソリューションズ株式会社、オラクル・コーポレーションの3社によるパネルディスカッションを行います。
- 記 -
日 時: | 4月23日(木)14:10-15:00 |
場 所: | 東京国際フォーラム |
セッション: | 楽天トラベルを支えるIT基盤を語る- DBバージョンアップによる性能向上とコスト削減 セッションタイムテーブル |
セッション内容:
「国内宿泊人泊数が累計1億人泊を超えてなおも成長を続ける楽天トラベルのDB基盤の「Oracle Database 11g」へのバージョンアップ・プロジェクトをテーマに、データベース開発部門を交えたパネル形式のセッションです。成長するビジネスに応じてどのようにデータベースを拡張してきたのか?データベースの運用管理はどのように行っているのか?バージョンアップの投資対効果とは?苦労はなかったのか?どのように開発部門がかかわったのか?より効率的なデータベース運用を行いたいお客様や、DBのバージョンアップを検討中のお客様必見です。」
・NS Solutions、NSロゴは新日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。
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