2009年1月15日
新日鉄ソリューションズ株式会社
サービジスティクス アジア株式会社
新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)とServigistics Inc. (本社米国ジョージア州アトランタ、CEO: エリック・ヒンクル)の日本法人であるサービジスティクス アジア株式会社(本社:東京都港区虎ノ門二丁目2-5、代表取締役社長:清水博、以下 サービジスティクス)は、製造業におけるアフターサービス分野の収益最大化を実現するソリューションの推進で協業し、本年1月20日より当該ソリューションの提供を開始します。
製造業においては、ERP(Enterprise Resource Planning)、サプライチェーン管理、オフショア開発・製造など、生産と流通の最適化に注力した結果、製造・流通段階における収益改善余地は少なくなっています。一方、製品販売後のいわゆるアフターサービス分野は収益改善余地が多いため、当該分野のマネジメントの重要性が近年高まって来ています。また、アフターサービス分野の収益最大化を達成するためには人(エンジニア)・情報(製品や故障、不具合の状況等に関するナレッジ)そしてモノ(部品)のマネジメントが必要ですが、従来、多くの製造業ではコールセンターやサービスエンジニアの修理スケジューリング等の顧客接点に対する投資に留まり、手付かずの状態となっていました。
そこで新日鉄ソリューションズは、製造業におけるアフターサービス分野の収益最大化を実現するため、サービジスティクスの戦略的サービスマネジメントソリューション「Servigistics Strategic Service Management(SSM)」を適用し、アフターサービスにおける「人」「情報」「モノ」の統合マネジメントを提供いたします。具体的には、製造業のアフターサービスにおける最大の課題である「サービス率(補修部品の即納率)向上」と「補修部品在庫の削減」という二律背反を解消するために、SSMのモジュールである「Servigistics Parts Management」を用いて、主に電気ハイテク、自動車、建設機械、工作機械、重工業、鉄鋼業等の企業に対して、サービスパーツの需要予測・在庫最適化・在庫最適配置等により、戦略的な補修部品マネジメントを実現します。
また一部の業種では補修部品サプライヤが乱立し価格競争が激化した結果、自社製品ユーザーが非純正部品を購入するケースが欧米市場を中心に顕著に見られています。このような状況では純正部品が非純正部品に対して価格優位にあるか否かが極めて重要な要素となります。そこで新日鉄ソリューションズはサービジスティクス社のSSMの一モジュールである価格最適化ツール「Servigistics Pricing Management」を用いて、主に自動車メーカーや建設機械産業に向けて、戦略的価格導出(プライシング戦略)の支援をします。
SSMは上記の他、修理に関するナレッジ管理やサービスエンジニアの修理作業スケジューリング等現在5つの機能群を有しており、これらを統合的に活用することによってグローバルなアフターサービス戦略を実現いたします。
新日鉄ソリューションズとサービジスティクスは、両社のコンサルティング力・技術力を活かして、本ソリューション推進を共同で行い、新日鉄ソリューションズは本件に関連するシステムインテグレーション事業において、今後3年間で30億円の売上を目指します。
両社は来る2月20日(金)に、「100年に一度の危機を勝ち抜くために~サービスパーツ価格最適化による市場シェアと収益の拡大(仮題)」と題するセミナーを開催いたします。詳細は両社のホームページにてご案内いたします。
以上
<参考>
■ソリューション概念図
■当該ソリューションのサービスメニュー
・Value Assessment:過去のサービスパーツに関する販売実績、出荷実績、購買実績等の実データを用いてServigisticsを活用していれば得られたであろう効果を1ヶ月程度で算出。Servigistics導入をご決定いただく上でのROIの根拠としてご利用いただくことが可能です。(ご希望される企業対象)
・サービスパーツ管理を中心としたコンサルティング
・Servigistics及び周辺システムの導入・開発・保守サービス(80百万円~) 等
■新日鉄ソリューションズ株式会社について
設立 1980年10月
社長 北川 三雄
本社所在地 東京都中央区新川二丁目20-15
TEL 03-5117-4111(代表)
資本金 129億5276万円
売上高 1,654億円(連結)(2008年3月期)
社員数 4,347名(連結)(2008年3月末日現在)
上場 東京証券取引所 市場第一部 2002年10月(コード番号:2327)
特色:国内有数の大規模先進ITユーザーである新日本製鐵(株)における情報システム構築・運用にルーツをもつ当社は、ITの歴史とともに豊富な経験と実績を積み重ねてきました。製鉄業で培った経験と高度なIT力を活かし、中立的なオープン系システムインテグレータとして産業、流通・サービス、金融、社会・公共分野の業務アプリケーションと、ネットワーク構築・サーバーやデータベース設計・セキュリティ構築など基盤系ソリューションの領域に強みを持っています。また、システムに関するコンサルティングから設計、開発、保守、運用までワンストップでソリューションを提供しています。
新日鉄ソリューションズは、1980年代後半より製鉄プロセスにおける最適化研究を行い、生産スケジューリングや輸配送等、数々の大規模な最適化システム構築の知見を有します。また1990年代からはサプライチェーンプラニング(Supply Chain Planning :SCP)領域に国内でいち早く着目し、製品の需要予測領域で豊富な実プロジェクト経験を有します。アフターサービス領域においては、大手製造業企業向けの大規模なアフターサービス関連システムを多数構築して参りました。またPLM(Product Lifecycle Management)の領域においても大規模なBOM(Bill of Material)管理のシステム構築の経験を多数有しております。今回の協業において新日鉄ソリューションズは従来からのソリューションとサービジスティクスソリューションの連携を通じて、「アフターサービス領域における日本のトッププロバイダー」を目指します。
■サービジスティクス アジア株式会社について
設立 2004年3月
社長 清水 博
本社所在地 東京都港区虎ノ門2-2-5 共同通信会館2F
TEL 03-3584-5543(代表)
資本金 10百万円
従業員数 25名 (2008年3月末日現在)
サービジスティクス社は、補修部品管理、サービス要員管理、サービスナレッジ管理、サービスプロセス管理、価格管理より構成される統合された戦略的サービス管理(SSM : Strategic Service Management)ソリューションを提供するリーディングプロバイダーです。収益性やキャッシュフロー、顧客満足度を大幅に改善することで、企業のグローバルなアフターサービス業務変革の支援をしています。単一モデルで稼働するサービジスティクス社のソリューションは、建設機械、ハイテク、航空宇宙、自動車、家電、通信、製造装置、医療機器、耐久消費財、重工業など幅広い業界の大手企業に、グローバルなサービス業務のプラットフォームとして導入されており、多くのレファレンス可能な顧客ベースにおいてその効果が実証されています。サービジスティクス社は米国ジョージア州アトランタに本社を置く非上場企業で、英国(ブリストル)と日本(東京)に地域拠点を構え、グローバルにセールスおよびサービスのプロフェッショナルを擁しています。
サービジスティクスは過去10年に亘り、アフターサービス分野をビジネスターゲットとして展開しており、SSMはグローバルにビジネスを展開される製造業を中心に140社以上(※)に採用され、著しい効果を発揮しています。具体的にはこれらの既存のお客様において、Servigistics Parts Managementの活用により「利益向上5~15%」、「在庫削減10~50%」、「即納率~99%台」等の効果を、またServigistics Pricing Managementの活用によって「利益向上5~10%」、「パーツ売上向上3~15%」等の効果を得ていただいております。
(※)サービジスティクスの主要顧客
(日本)コニカミノルタ、東芝テック、大日本スクリーン、ニコン、グローリー、小松製作所等(順不同)
(グローバル)ボルボ、CNH、現代自動車、フォルクスワーゲン、モトローラ、フィリップス、LG電子、ハネウェル、エンブラエル、GE、AGFA、コカコーラ、FEDEX、デルコンピュータ、サンマイクロシステムズ、IBM 等(順不同)
本文中の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。