ソフトウェア開発センターを開設

~開発技術の高度化・標準化・集中管理によりグローバル分散開発の構造強化を推進~

新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)は、システム開発における、(1)ソフトウェアの高度化・品質向上 (2)グローバル分散開発の推進加速を目指し、本年4月1日より、技術本部内にソフトウェア開発センターを開設いたします。

顧客プロジェクトの大型化や低価格化要求の強まりに伴い、システム開発における地方拠点やオフショア開発の活用等、ソフトウェアの分散開発が進んできました。また、複雑・高度化するプロジェクトに対応するため、品質や開発生産性の向上を目指し、開発プロセスや成果物の標準化・可視化など開発における管理を全社集中化させ、ガバナンスを強化する取り組みも進んでいます。
新日鉄ソリューションズは、こうした課題に対応するために、組織的システム開発技術力の一層の向上による事業競争力の抜本的強化を狙いとして、(1)開発業務プロセスの構築と全社標準化・可視化 (2)開発業務プロセスを支援する自製ツール群の開発・整備 (3)次世代分散開発環境の開発 に取り組んできました。更にこれらの成果を元に、2006年10月からシステム開発に必要な機能やインフラ設備を整備し、グローバルな分散拠点でそれらを活用する次世代分散開発環境のプロトタイプを作成、既に累計50件、総額100億円の開発プロジェクトに対して実証実験を実施しました。今回、実証実験で一定の成果が確認されたため、グローバル分散開発における構造強化策の推進主体として、ソフトウェア開発センターを2008年4月に正式に開設いたします。

ソフトウェア開発センターにおいては、グローバル分散開発を強化すべく (1)標準化された業務プロセスを遂行するためのシステム及び開発環境(2)プロジェクト現場がシステム及び開発環境を利用する際のサポート(3)開発成果物(ソースコード等)の自動検査を始めとする開発ツール群等 をインターネット回線や専用線を通じて、システム開発チームに提供していきます。これにより、プロジェクトマネージャ、開発担当者等のプロジェクトメンバーは、当該案件に対して当社のベストプラクティスを集積した標準類や自製ツール群を即座に適用できます。また、プロジェクトマネージャは、ソフトウェア開発センターが提供するこれらのサービスを利用することで、システム開発やプロジェクトマネジメントを支援する機能・環境の案件個別での整備が不要となります。

今後、新日鉄ソリューションズが受注するアプリケーション開発については、ソフトウェア開発センターが提供する統一された開発環境を積極的に活用していきます。更に、当社が開発を外部委託しているソフトウェアの品質向上を目指し、アジア各国のオフショア開発先含めた主要開発パートナーに対して当該サービスを提供します。第一弾として、本年4月より当社開発子会社7社に加え、大連華信計算機技術有限公司(中国)、FPTソフトウェア株式会社(ベトナム) 等合計11社に対してサービス提供を開始し、今後順次対象会社を増やしていく予定です。

ソフトウェア開発センターは社員20名の体制で発足し、順次増強を行っていきます。また、同センターを核として、更なる開発生産性及び品質の向上を目指します。

以上