日本オラクルと統合BIソリューションセンターを共同設立

新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)は、経営環境の急速な変化に伴い高まってきた企業内データの効果的・戦略的活用という顧客ニーズに応えるため、日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅正明、以下 日本オラクル)と共同で、統合BI(ビジネス・インテリジェンス、以下BI )システム構築に関する検証センターを本年8月24日に設立します。設立に際し、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都港区六本木三丁目2-12、代表取締役社長:大歳卓麻、以下 日本IBM)の協力を受け、統合BI ソリューションの提供を実現します。
検証センター正式名称は NS Solutions & Oracle Business Intelligence Solution Center、略称はNSOBISC(エヌエスオービーアイエスシー)(以下 NSOBISC)となります。

経済のグローバル化、M&Aの活発化などを背景に、企業経営のスピード向上がますます求められています。また、企業活動を支えるITにも、スピード経営を実現するためのリアルタイム性と柔軟性が求められています。そのため、日々蓄積するビジネスデータの戦略的活用や経営の可視化を可能にするBI のニーズが現在非常に高まっています。
一方、従来のBI システムは、会計情報を用いた企業業績分析や、マーケティング戦略のためのチャネル分析、売れ筋分析等々、特定業務毎に個別最適化された形で導入が進められてきました。その結果、様々なツールがバラバラに存在し、連携も不十分で全社的な視野での分析ができない、運用効率が悪く、無駄なコストがかかるという問題が出て来ています。また、年々増加し続ける膨大なデータをリアルタイムに処理するためには、高価な高性能サーバーが必要となり、そのコストも企業にとっては大きな課題となっています。
新日鉄ソリューションズと日本オラクルは、このような企業が直面する課題を解決し、最適なBI システムを提供することを目的に、NSOBISCを共同設立しました。新日鉄ソリューションズが多くのシステム構築プロジェクトで培ってきた業種別知見、大規模BI/DWH構築ノウハウ、システムサイジングノウハウ等をNSOBISCに結集します。第一弾として、日本オラクルが提供する統合BIツール「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition」と、IBMの最新高性能プロセッサー「POWER6?」を搭載した、廉価で高性能なUNIXサーバー「IBMR System p? モデル570」とその先進の仮想化テクノロジーを組み合わせた最適なBI 基盤を提供します。さらに、コンサルティング、要件定義・分析から設計・構築までを一貫して支援する統合BI ソリューションを展開していきます。
NSOBISCは、新日鉄ソリューションズのシステム研究開発センター内に、IBM製サーバーならびにストレージで構成される検証環境を設置し、サイジングやキャパシティプラニング、可用性・拡張性確保のための基礎データを取得すると共に、デモ環境、業種・業務別ショーケースの構築も実施していきます。ユーザー企業は、BI システム導入に際し、NSOBISCの検証成果を活用することで、事前検討に要する時間の短縮化、投資リスクの極小化といったメリットを得ることができます。
NSOBISCでは、BI 基盤系ソリューションとして、機能検証、性能検証による技術ノウハウの蓄積を行い、BI 分析系のソリューションとして、業種・業務別ショーケース構築と分析テンプレートの評価をあわせて行います。さらに、テンプレートの実環境検証により、サービスメニューを充実していきます。
新日鉄ソリューションズと日本オラクルは、NSOBISCでの検証成果を活かしつつ、流通業、金融業、製造業を始めとする各業種に対し統合BI ソリューションを提供することを通じ、企業の効果的で戦略的なデータ活用に貢献していきます。新日鉄ソリューションズにおける統合BI ソリューション関連売上は、初年度10億円、3年間累積で100億円を目標とします。

以上