参考資料:ESB(Enterprise Service Bus)適用によるレガシー基幹システムのSOAトランスフォーメーション推進で協業

新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:鈴木繁、以下 新日鉄ソリューションズ)と日本アイオナテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区赤坂三丁目21-16、代表取締役:黒木克彦、以下 日本アイオナ)は、レガシー基幹システムからService Oriented Architecture(以下、SOA)への転換を進めるトランスフォーメーションソリューションの推進で協業します。SOAシステム構築のための統一インターフェイスとして、日本アイオナのEnterprise Service Bus(以下、ESB)製品であるArtixを適用します。
新日鉄ソリューションズは、レガシー資産を高ROIかつ高い柔軟性の新しいITプラットフォームへ移行させる「システムトランスフォーメーション」に取り組んできており、製鉄システムの刷新を含め、基幹システムの構築・運用・保守、ならびに、レガシーシステムのリエンジニアリングにおいて、豊富な実プロジェクト経験を持ちます。これらの経験を生かし、新日鉄ソリューションズでは、レガシーシステムからSOAへのトランスフォーメーションを推進する新規ソリューションメニューの開発を行なってきています。

日本アイオナのArtixは、Webサービス、JMS(Java Messaging Service)、WebSphereMQ、CORBAといった標準技術を用いることで、柔軟なシステム連携を実現します。Artixは、同社製品Orbixでの10年以上のミッション・クリティカルなシステムのインテグレーションの実績をベースに開発されました。なお、Orbixは、世界で4000以上の導入例のあるCORBA、分散コンポーネント開発分野におけるデファクトスタンダード製品です。

レガシー基幹システムSOAトランスフォーメーションでは、マルチプロトコルをサポートするESBを統一的なインターフェイス基盤に据えることで、異機種が混在する既設レガシーシステムに関しては、ラッピングによるWebサービス対応を可能にするほか、一連の業務機能括り毎に、ビッグバンではなく段階的に、システム機能をシームレスにSOAへトランスフォーメーションすることを可能にします。一方、新規システム開発に関しては、アプリケーション開発ドメイン毎に異なるプラットフォーム・技術をESBが連携することで多様なアプリケーション開発を可能にします。また、サービスや分散コンポーネントとして実装されるアプリケーションコードから、ESBによりインターフェイスハンドリング部分を分離することで、サービスあるいはアプリケーションコードの再利用性が向上します。

新日鉄ソリューションズと日本アイオナは、両社の技術力を活かして、本ソリューション推進を共同で行い、新日鉄ソリューションズは本件に関連するシステムインテグレーション事業において、今後3年間で100億円の売上を目指します。

以上