新日鉄ソリューションズ オンデマンド事業を本格展開
~第一弾として、オラクルオンデマンドサービスを活用基幹システムの運用・管理を従量課金制で提供開始~
2004年9月1日
新日鉄ソリューションズ株式会社
日本オラクル株式会社
新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川2-20-15、代表取締役社長:鈴木 繁、以下:新日鉄ソリューションズ)は2004年9月1日からオンデマンド事業を本格展開します。第一弾として日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅正明、以下 日本オラクル)と連携し、顧客の要望に応じたオンデマンド型でのITシステムの運用・管理サービスを「Oracle On Demand@NSSOL」として提供を始めます。これにより、日本オラクルの統合業務アプリケーション「Oracle E-Business Suite」を導入した企業は、従量課金制でハードウェア及びシステム運用・管理サービスを利用することが可能となります。なお、基幹システムの運用・管理サービスをハードウェア利用料込みで1ユーザ当り定額の従量課金制にて提供するサービスは日本で初めてのものです。
企業において情報システムのTCO(Total Cost of Ownership=総合的保有コスト)削減のみならず、ROI(Return of Investment=投資対効果)の明確化や効率的なIT投資への需要が年々高まりつつあります。その中で、コスト全体の半分以上を占めるといわれている保守・運用コストを削減し、より戦略的なIT投資を望む企業が増えてきました。一方、保守・運用コスト削減の観点からメインフレームやオフコン等からオープンシステムへの移行を希望しているものの、高度な技術を保有する運用管理要員を相当数、自社にて揃える必要があるため、踏み切れない企業が多く存在しているのが現状です。
「Oracle On Demand@NSSOL」サービスは、基幹システムの運用管理サービスを従量課金制で提供することで企業の保守・運用に関わる負担を大幅に軽減します。同サービスでは顧客がハードウェアを購入せずに新日鉄ソリューションズのデータセンターを利用します。その上で、同社の24時間365日のシステム監視・運用サービス「EMERALD(エメラルド)」と日本オラクルのソフトウェア運用・管理サービス「Oracle On Demand(オラクル・オン・デマンド)」を統合した完全なワンストップのシステムサポートを受けることができます。
今回提供を開始するシステム運用・管理サービスを利用することにより、顧客企業はソフトウェア・ライセンスおよびアプリケーションの初期導入コストを支払えば、利用するユーザー分の従量課金制料金(月額3万円/1ユーザー:最小構成50ユーザーから)の負担のみで財務会計、人事給与あるいは顧客管理などの統合業務アプリケーション「Oracle E-Business Suite」に関する運用・管理サービスを24時間365日フルサポートで受けることができます。加えてサーバーやストレージ等のハードウェアを購入する必要がありません。そのため、顧客企業が自ら投資、運用・管理した場合と比較して運用・管理コストを半減させることも可能となるなど、計画的で無駄のないシステム運用・管理が実現可能となります。
また顧客はシステムの運用・管理サービスを新日鉄ソリューションズと日本オラクルの専門技術者に一任することで障害の早期発見や未然防止が可能となる等、運用管理の効率化を画期的に実現できます。
新日鉄ソリューションズと日本オラクルの両社は中堅企業や大企業の事業部を主なターゲットとして、今後3年間で100社に対する本サービス提供を目指します。
以上
<参考>
◆システム環境概要
・Dell PowerEdge 2850
・MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside
・NetApp FAS270c
・Oracle E-Business Suite
●「Oracle E-Business Suite」について
「Oracle E-Business Suite」は、経理や人事といった企業の根本を担う基幹系のシステムや、在庫管理、生産管理、顧客管理、購買管理などの企業活動自体をサポートするシステムを構築するための機能が統合されたソフトウェアです。日本オラクルは、世界で13,000社以上、国内でも500社を越える実績を持つ「Oracle E-Business Suite」を核としたEビジネスソリューション事業のさらなる拡大に向けて、積極的な取り組みを進めています。関連事業部門の増強やパートナー企業との 提携強化を通じ、販売およびサポート体制も積極的に強化しています。
●「Oracle On Demand」について
「Oracle On Demand」は、オラクル製品のエキスパートであるオラクルのエンジニアがオラクル・ソフトウェア製品の運用/管理をオンラインでおこなうサービスです。開発ベンダーとして製品を知り尽くしているオラクル専門技術者が、お客様のシステムを24時間365日、遠隔地から監視し、障害の未然防止、ライフサイクルサポートを提供します。本サービスにより、ユーザー企業の運用・管理コストを削減し、より戦略的なIT投資への移行を支援します。
●「EMERALD」について
EMERALDサービスは、新日鉄ソリューションズが提供するリモートによる監視・運用を主体としたオープン系システムのアウトソーシングサービスです。ネットワークやサーバーシステムからアプリケーションまでを対象に、システムの日々の稼動監視から煩雑な運用管理・保守業務までの一貫したサービスを豊富な経験とサービスメニューでお届けします。お客様は社内リソース(IT要員、監視システム)なしで、24時間365日の監視・運用を実現できます。
・NSSOLは新日鉄ソリューションズの登録商標です。
・Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。
・本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。「Oracle On Demand@NSSOL」に対する各社のエンドースメント <社名50音順>
●デル株式会社 代表取締役社長 浜田 宏デルは、新日鉄ソリューションズ株式会社と日本オラクル株式会社による「Oracle On Demand@NSSOL」の開始を歓迎いたします。「Oracle On Demand@NSSOL」は、より多くのお客様が、世界で実績を持つOracleソリューションをより手軽に使用できるサービスであると確信しています。デルは同サービスのシステム基盤として「PowerEdge(パワーエッジ)」サーバを提供しています。世界でのオラクル社とのパートナーシップを活かし、製品の提供に加え、システム構築から運用・保守における技術支援を行なうことで、「Oracle On Demand@NSSOL」の展開を積極的に支援してまいります。
●日本ネットワーク・アプライアンス株式会社 代表取締役社長 鈴木 康正日本ネットワーク・アプライアンス株式会社は、新日鉄ソリューションズ株式会社と日本オラクル株式会社によるオンデマンドビジネスにおける提携を心より歓迎いたします。 今日の企業は高性能なデータベースやビジネス・アプリケーションに支えられています。本提携により展開される新サービス「Oracle On Demand@NSSOL」により、ユーザー企業、パートナー企業のシステム運用における負荷を軽減し、卓越した生産性をご提供されるものと確信しております。日本ネットワーク・アプライアンスは、 同サービスのストレージシステム基盤としてNetAppR Filerを提供し、「Oracle On Demand@NSSOL」の展開を積極的に支援してまいります。
●ミラクル・リナックス株式会社 代表取締役社長 佐藤 武ミラクル・リナックスは、このたびの新日鉄ソリューションズ株式会社が、日本オラクル株式会社と協力して提供するオンデマンドサービス「Oracle On Demand@NSSOL」の開始を心より歓迎致します。また、本オンデマンドサービスのプラットフォームとして、保守・管理が容易で安定性、信頼性に優れたLinux OSとして、「MIRACLE LINUX V3.0 -Asianux Inside」をご採用頂きましたことを光栄に存じます。ミラクル・リナックスは、これまでのミッションクリティカルかつハイエンドなシステムで培った経験と実績をベースに、万全のサポート体制をもって本デマンドサービスの安定稼動をご支援致します。