情報セキュリティの標準規格認証を新日鉄ソリューションズが国内初のダブル取得

新日鉄ソリューションズ株式会社(NS Solutions)<本社:東京都中央区新川二丁目20―15、代表取締役社長:棚橋康郎>は2001年12月6日、情報セキュリティ管理の国際的な規格「BS7799」及び経済産業省の規格「ISMS」の二つの標準規格の認証を国内で初めてダブルで取得いたしました。これは、新日鉄ソリューションズが顧客から受託の情報システムの運用業務におけるセキュリティ管理の組織的・継続的な取り組みが、高く評価されたものです。今回の認証対象はインターネットデータセンターの「NS Solutions葛西センター」(東京都江戸川区)となります。審査登録機関は、日本検査キューエイ株式会社(JICQA)です。

英国規格協会(BSI)が策定した、情報セキュリティ管理規格「BS7799」は、情報セキュリティ管理のための項目を列挙した「BS7799-1」が、昨年国際標準(ISO/IEC 17799)となるなど、グローバル・スタンダードとして高い注目を浴びています。又、「ISMS」は経済産業省から公表された情報セキュリティ管理に関する国際標準の導入に基づき、(財)日本情報処理開発協会(JIPDEC)が本年4月にスタートさせた情報セキュリティマネジメントシステムの適合性評価制度です。

インターネットの急激な普及に伴う電子商取引の急増、官公庁における2003年の電子政府実現に向けた取組みなど、サイバー空間の安全性・信頼性確保の観点から情報セキュリティの確保が強く求められています。新日鉄ソリューションズでは、このようなニーズに応えるため、本年6月より葛西センターでの情報処理の運用業務に関する情報セキュリティ管理の強化に取り組み始めました。更に、今回第三者認証を取得することにより、セキュリティ管理の高さを証明することが出来ました。

単独規格の認証取得は国内でもこの秋から始まっていますが、複数規格の認証取得は国内初です。従来から日本は情報セキュリティに関する意識が欧米に比べ低いと見られており、情報セキュリティ意識の高い海外提携企業との連携を視野に入れる場合、国際的に認知された規格による認証を取得する必要がありました。また、国内においても経済産業省を中心として、情報セキュリティに関する取り組みが活発化し、情報セキュリティ管理も従来の物理的な管理から、人的セキュリティや、企業イメージ・顧客への信頼等無形資産をセキュリティ管理に取り込んだ新形態のマネジメントシステムへと変化してきています。このような情勢の中、国内外の動向に注目し、新日鉄ソリューションズは国内で初めて両認証を取得いたしました。

今後、情報セキュリティマネジメントシステムの第三者認証が企業の取引条件になる可能性も予想されますが、新日鉄ソリューションズは今回の認証取得を契機として、体系的に管理された、情報セキュリティマネジメントシステムのスパイラルアップに努め、新形態のネットワーク関連ビジネスにも柔軟に対応できる情報セキュリティマネジメントシステムとし、より信頼感のある、幅広いサービスを提供して行く予定です。

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登録内容は下記の通りです。
対象事業所: 新日鉄ソリューションズ株式会社  葛西センター(東京)
登録範囲: 情報処理の運用業務
適用規格: BS 7799‐2及びJIPDEC /ISMS認証基準(Ver.0.8)
審査登録機関:  日本検査キューエイ株式会社(JICQA)
登録日: 2001年12月6日

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以上