新日鉄ソリューションズがネットワークストレージソリューションを強化

日鉄ソリューションズ株式会社(NS Solutions)(本社:東京都中央区新川二丁目20―15、代表取締役社長:棚橋康郎)は、ファルコンストア・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区三番町6-26、代表取締役:レイジェン・フーアイ)と1次代理店契約を締結し、ネットワークストレージソリューション事業の強化をいたします。


現在、データの災害対策用バックアップのニーズが急速にクローズアップされていますが、新日鉄ソリューションズはファルコンストア社のストレージ管理ソフト「IPStor」を核としたネットワークストレージソリューション事業を開始し、リモートレプリケーション用途(遠隔地のデータ複製)やミラーリング用途(リアルタイムのデータ複製)のストレージ市場を積極的に開拓していきます。


新日鉄ソリューションズは、ストレージ導入に際し、「IPStor」及び異なるメーカー間の製品組み合わせテストを行い、お客様のニーズ(必要な機能と価格)に合致した最適なシステム検討・提案等のコンサルテーションから、導入・移行・運用フォローまでの一貫したソリューションを提供いたします。


リモートレプリケーションやミラーリング等の機能を持ったストレージは従来高価格でしたが、「IPStor」と、これらの機能を持ち合わせていない低価格のストレージを組み合わせる事により、安価にリモートレプリケーションやミラーリング等を行う事が可能となります。又、従来のネットワークストレージソリューションはファイバーチャネルを用いたFC-SAN(Fiber Channel- Storage Area Network)やLAN上のNAS(Network Attached Storage)が主流でしたが、この「IPStor」を使うことにより、高価でインテリジェントなコントローラやFC/IP接続デバイスがなくても、LAN, WAN(Wide Area Network), MAN(Metropolitan Area Network)の上に、IP経由のSANおよびNASを構築する事も可能となります。又、FC-SANにも対応可能です。


IPStor」を利用する事により、従来1テラバイトのデータのリモートレプリケーションやミラーリングを行う場合、初期導入に1億円程度かかっていたストレージシステムを5000万円程度で導入する事が可能になります。更に、IPを利用する事により遠距離のリモートレプリケーションのランニングコストもより低く抑える事ができます。


新日鉄ソリューションズは「IPStor」を核として従来初期導入費用及びTCOが割高なため、日本ではあまり普及していなかったリモートレプリケーション及びミラーリング用途のストレージ市場を開拓していき、3年後には30億円規模の売上を見込んでおります。


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用語解説
*SAN(Storage Area Network)とは・・

● コンピュータ間をつなぐLANとは異なり、ハード・ディスクなどの外部記憶置同士を高速に結びつけるネットワーク
● サーバごとにディスク装置を接続する構成と比べ、運用管理が一元化できる
● 典型的なSANの実現技術はファイバ・チャネル(FC )である。
(出典:日経コミュニケーション 通信・ネットワーク用語ハンドブック2001)
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*ファイバ・チャネルとは・・
● 長距離伝送が可能な高速シリアル・インタフェース
● 伝送速度は133M ,266M ,1062.5M ,2125M ,4250Mビット/秒
● 伝送距離は最長10km 、光ファイバ、同軸ケーブル、シールド付き撚り対線などのケーブルを使用
● ANSI (米国規格協会)のX3T11分科会が標準化を担当
● 上位層のプロトコルまで規定するものではないので、TCP/IPをはじめとする複数のプロトコルを利用できる
(出典:日経コミュニケーション 通信・ネットワーク用語ハンドブック2001)
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以上