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2024-03-28 DX
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MSRソリューションフェア2023出展レポート:デジタルツインで実現する物流現場の未来像

日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)は、デジタルツインの技術を活用して三井E&Sシステム技研株式会社(以下、MSR)と協業で行っている「3D空間ビジュアル化による構内物流の現場状況の可視化と清流化に向けた取り組み」について、2023年11月14日に開催された「MSR ソリューションフェア 2023」にて、デモ展示を行いました。
MSRソリューションフェア2023は、将来の予測が困難な時代における持続的な企業価値創造の重要性の高まりを背景として、「デジタル×サスティナブルでみなさまと共に未来への道を拓く」をコンセプトに、MSRのビジョンやソリューション・新しい取り組みを広くお伝えするためのイベントです。

イベント当日の様子(安全見守りくん 紹介)

今回NSSOLは、「3D空間ビジュアル化による構内物流の現場状況の可視化と清流化に向けた取り組み」をテーマに、NSSOLが開発したデジタルツインソリューション「Geminant」を活用し、株式会社三井E&S 玉野事業所での工場間物流の可視化について一部実証実験した事例を展示しました。

Geminantを活用したデモ展示内容

今回展示した事例は、デジタルツインの技術を活用することで、移動体の動きを可視化することに加え、今後検討していく製造の加工・組立日程等、様々な情報をデータ基盤上に統合管理することで、リアルタイムに現場の状態を把握し、異常を検知することにより「“モノ”の滞留、“ムダ”な動き」を最小化することで構内物流を最適化し製造工程の効率化を図るための取り組みとなります。
NSSOLでは、2017年に提供を開始した現場作業員の安全を守るデジタルツイン「安全見守りくん」をはじめ、デジタルツイン、アンビエントコンピューティング、AIといった研究領域で、日本製鉄の製造現場をフィールドに、長年に取り組んでまいりました。
現場のデジタルツインは、製造現場の様々なデータから過去と現在を忠実に再現し、未来を高精度で予測でき、経営や現場といった立場・視点の異なる人々が同じ認識のもと、状況判断・改善・予測の実現をめざしています。Geminantは、ノーコードでの構築、データ連携、共通的なモデルなどにより効率的に、高速に現場のデジタルツインをつくり上げていくことができ、日本製鉄のフィールドを通して開発を進めてきたプラットフォームです。

Geminant図面イメージ

本取り組みを踏まえ、MSRとNSSOLとは、物流で移動するモノの状態を統合的に管理する基盤を構築することで、全体最適からの構内物流整流化の事例を創出し、その他製造業や港湾事業への展開を図ることを目指す予定です。
今後もNSSOLは、デジタルツイン技術を活用したデジタル製造業の実現を目指します。

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