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2018-02-22 DX イベント 働き方改革
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『新世代エイジョカレッジ2017』大賞!NSSOLエイジョが提案します!

~社内仮想通貨による「褒める文化の醸成」とクマのぬいぐるみによる「会議のパフォーマンスUP」~

労働人口が増々減り、多様な人材が活躍できる職場環境整備は待ったなしの状況です。そこで、女性の働き方、その中でも「女性の営業職」略してエイジョの働き方について考えてみるとどうでしょうか?

お客様への訪問を効率的に調整すれば時間の融通が利きやすいというメリットがある一方で、「短時間勤務にするとお客様に迷惑がかかってしまうから...」と出産などのライフイベントをきっかけに仕事を辞めてしまう人も少なくありません。世の中の営業職の女性たち、略してエイジョたちは入社10年で約9割が辞めてしまうというデータもあります(※エイジョカレッジ2014調べ)。

その課題解決を模索し、「営業」フィールドでのさらなる活躍を目的とした異業種女性営業活躍推進プロジェクト『新世代エイジョカレッジ 2017』(主催:ChangeWAVE社)へ当社のエイジョ6人が参加しました。

エイジョカレッジでは、業種の異なる企業から選出されたエイジョたちが、ディスカッションや実証実験を経て具体的な改革案を提言します。NSSOLチーム「チタン女子」は、労働生産性の向上と顧客への付加価値訴求を軸に、ブロックチェーン技術を用いた『仮想通貨システムPay It Forward』とクマのぬいぐるみによる『実験!会議室』という2つの実証実験を実施。その成果発表で、参加企業21社38実験の中、『仮想通貨システムPay It Forward』は見事「フォーラム部門大賞」を受賞しました!

結果の出る少し前。
参加者であるリーダーの田中麻優さん、サブリーダーの佐々木公佳さん、秋田有美さん、諸信慧さんの4人に営業に対する想いやプロジェクトに参加して感じたことなどを語っていただきました。

田中麻優さん

佐々木公佳さん

「営業」の醍醐味 ―常に競合相手がいる中、全力で勝ちにいく!

―― 2つの実証実験はどのような経緯で始まったのですか?

佐々木: 最初に「10~20年後の世の中・会社・自分はどうなっているだろう」とシミユレーションをして、次世代営業の姿と現在とのギャップを考えながらアイデアを出しました。私たちは各事業部から1人ずつ選ばれており業務経験も異なるのに加え、同じエイジョといえど生活スタイルもライフステージもバラバラ。時短勤務の人も独身の人もいて、様々なアイデアが出ました。最終的には、本プロジェクトで勝機があること、そしてNSSOLらしさを出せるものを選びました。あと、会社を巻き込む必要があるので、男性社員からの視点も気にしましたね。

諸:制度を変えるには、やはり時間が必要。なので、まずは認知度のある本プロジェクトで勝って、社外からも社内からも注目してもらうことを重要視しました。そのためには何ができるのか検討していった結果が、「褒めポイント」を仮想通貨コインで送り合う『仮想通貨システムPay It Forward』。システム会社であることの強みを活かして、話題性のあるブロックチェーン技術を応用して開発しました。

田中:リーダーシップの発揮にはスキルと自信が必要ですが、女性は男性と比べて自分自身や仕事に対して自己肯定感が低いということが国内外の学術調査で分かっていますし、現場の実感としてもそうでした。そこを打破する策として出た案が「褒めて育てる」。目に見えないポジティブなフィードバックを仮想通貨という形にして気軽に送り合えればと考えました。

秋田:そしてもう1つが、クマのぬいぐるみを使って会議の効率化を図る『実験!会議室』です。日々のスケジュールの大半を占める会議を標準化し、クマのぬいぐるみにファシリテーションをさせるシステムです。見た目のインパクトも大きいし、目的や使い方もわかりやすいので受け入れてもらいやすいですよね。

諸:確率論から言えば、1つより2つの実験をした方が当然勝率はあがります。自分たちなりに考えた勝てる条件に加えて、限られた時間で効果が出せる企画を戦略的に検討しました。

田中:効果を出せる企画というのは実益と面白さのAND条件だと思います。実益によりすぎると必ず既存のものがあります。この実証実験では巻き込み力も求められているので、既存のものをただ変化させるだけでは受け入れられない。大事にしたのは、新規性と周りの人に「面白そうだからやってみたい!」と思ってもらうことでした。実際に社内を動かせるか実現性も重要ポイントでしたね。

『仮想通貨システムPay It Forward』の画面イメージ

『実験!会議室』の紹介動画

―― 営業について皆さんの思いを聞かせてください

田中:どんな仕事も基本的には大変です。営業はステークホルダーを観察し、人間関係や各人の思いを理解したうえで、勝つためのシナリオを熟考し実践する。その結果、受注できたら最高に気持ちいい。私は新規開拓担当なので20回打席に立っても19回は空振りですが、それでもその1回があるから営業はやめられません。

佐々木:私はキャリア採用で、NSSOLで営業をし始めて1年経ちました。ちょうど大きな案件を受注できるかどうかのところなので、今は不安な時期です。その一方で、お客さんからNSSOLに受注してほしいと言っていただけることもあって。いいように踊らされているなと思いつつもうれしくて、入札まで頑張ろうと気合いが入ります。

諸:営業は期限も決まっているし、競合もあるなかでスピーディに動かないといけない。お客さんと直接交渉するので、時には厳しい言葉もダイレクトに受けます。でも、最後に受注できると一気に辛いことも吹き飛ばせる。凹んだり舞い上がったりとその繰り返しですが、結局それが楽しくて営業を続けています。

秋田:私が入社した時はエイジョがほとんどいない状況で、私自身も続けていくことに不安があった時期もあります。現在、私は子どもが2人いて時短勤務ですが、チーム制をとりサポートしてもらいながら営業を続けています。やっぱり営業は人対人。お客さんや関係者と話していて、今距離が近づいたなって思う瞬間がある。それを味わえるのが楽しいですよね。

諸信慧さん

秋田有美さん

たおやかさと強さを併せ持つ金属「チタン」のようなエイジョに

―― エイジョカレッジや実証実験にトライしてみて感じたことはありますか?

田中:『仮想通貨システムPay It Forward』の企画を進めていて、周りの男性社員から「俺も褒められたいよ」って言われて、皆そうなんだなって。(笑)褒めるって言ってみれば単純ですが、これを企業文化にすれば、前向きな気持ちで仕事ができ、会社の中だけではなく取引先を通じて社会にも浸透していく。今回この実験が形になり評価されたことで、自分も会社や社会をより良く変えられる1人なんだと強く意識しました。

佐々木: 今回の実験で使用したクマちゃんを外部の展示会に連れて行って、時間のあるときにこのクマちゃんは会議のファシリテーションする社員だと宣伝していたら、「うちにこのシステムほしい」と言ってくださる方がたくさんいたんです。こうやって、自分たちの考えてつくりだしたものが社内外に受け入れられると自信にもつながりますし、上司や賛同して協力してくださった皆さんのご恩にも報いることができてうれしいです。

田中:今回、『仮想通貨システムPay It Forward』も『実験!会議室』も、社内のエンジニアの先輩たちがご厚意で開発に協力してくれたんです。また、優勝を目指して先輩にプレゼンテーションのコーチングをして頂いたり、本当にたくさんの方々に業務の合間を縫ってご協力いただいています。

秋田:他社のエイジョと集まったフォーラムで、自分のライフイベントに合わせた労働時間の変化グラフを作成したのは新鮮でした。具体的な労働時間算出しながら、今まで見えていなかった中長期的なキャリア課題を考えることができました。出産、育児、介護などのライフイベントによって大きく環境が変わるとき、これからの自分の付加価値を考えながら「仕事をしたい」という想いを周囲にちゃんと伝えて理解してもらえるよう努めることが大事です。私たちが今回得たものが他のエイジョの一助になればうれしいです。

諸:プロジェクト参加を通じて、同じ悩みや想いを持って働いているエイジョの存在と実際に顔を合わせ密に過ごした時間は得難いものになりました。屈強な「鉄」の女になるのは難しい。でも、しなやかで汎用性も高く未来に可能性を秘めた「チタン」のような女子でありたい。そういう皆の共通の想いをこめてつけた『チタン女子』というチーム名が私たちを1つにしてくれたと思います。

後列左から、熊野聖奈さん、諸信慧さん、田中麻優さん、秋田有美さん、黒澤恭子さん
前列左から、謝敷宗敬社長、佐々木公佳さん

広報・IR室 籔本 春

一般的に日本人が苦手とする「褒める」行為。これを手軽に実現する仕組みをつくり、業務成果に繋げる好循環を示したことを評価いただきました。働きがいを大事にする当社らしい施策です。

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