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SAP ERPの更改に合わせ旧3社の業務プロセス改革を実行

NS-Siam United Steel Co., Ltd.様

プロジェクト概要

背景

タイの日本製鉄グループ事業会社3社が合併したNS-Siam United Steelは、統合業務システムとしてSAP ECC6.0を利用していたが、業務プロセスは旧3社のまま統一されていなかった。

ソリューション

SAP S/4HANAへのアップグレードを機に、ThaiNSの支援のもとで現行業務の課題を洗い出すヘルスチェックを実施。業務プロセスの「あるべき姿」を策定して、旧3社の業務プロセスを標準化した。

成果

新しい業務プロセスとSAP S/4HANAの導入により、バックオフィス業務やデータ活用の効率が大幅に向上した。同システムをタイ国内のグループ企業にも横展開する考え。

合併前の3社の業務がそのままに

タイにおける日本製鉄グループの中核企業として自動車向け鋼板や缶詰用ブリキを製造するNS-Siam United Steel(以下、NS-SUS)は、バックオフィスシステムのSAP ECC6.0をSAP S/4HANAにアップグレードするのに合わせ、財務管理、管理会計、在庫購買管理の業務プロセスを全面的に再設計した。
Information & Communication Technology DivisionでGeneral Managerを務める古澤悠氏は、システムのグレードアップだけでなく、業務プロセスの再設計まで実施した理由について、次のように説明する。「タイの日本製鉄事業会社3社が合併したNS-SUSでは、バックオフィスシステムとしてSAP ECC6.0を導入していましたが、業務プロセスは旧3社のまま残っていました。そのため、同じ種類のデータなのに、粒度が旧3社のプラントごとに異なるなど、各プラントのデータを単純に比較するだけでも手作業による加工が必要な状態でした」。
そこでNS-SUSは、SAP ECC6.0のサポートが2025年末に終了することを機に、SAP S/4HANAの最新機能を活用した「全社共通の業務プロセス」を再設計し、ERPシステムをゼロから構築するグリーンフィールド型アップグレードを実施することにした。

業務プロセスの共通化を真摯に議論

このプロジェクトには、タイにおける製鉄業の業務知見が豊富なThai NS Solutions(以下、ThaiNS)と、グリーンフィールド型アップグレードで豊富な実績を有し、NSSOLグループの資本業務提携先としてタイ国内におけるSAP ERPの導入を手掛けてきたRound Two Solutions(以下、Round2)が導入パートナーに選ばれた。古澤氏は、「グループ企業ということもありますが、ThaiNSにはプラントの生産管理システムとERPとの連携に知見があり、システムメンテナンスや関連するサポートを緻密にやってもらえる点を評価しました」と語る。
プロジェクトがスタートした後のThaiNSの働きぶりも好評だった。「全社共通の業務プロセス設計は難しい作業でしたが、Thai NSは旧システムユーザーの要望を単にすくい上げるのではなく、最終的に1つの業務にするにはどういう形がいいのかを提案してくれました。それを基に私たちICT部門、Thai NS、Round2、ユーザー部門でよく議論し、最終的に1つの業務プロセスをまとめ上げられました。こうした議論の進め方やコンサルティング力が非常に私たちの助けになりました」と古澤氏は振り返る。
System DepartmentのDepartment ManagerであるChalidda Buasuk氏も、ThaiNSの仕事ぶりをこう語る。「ThaiNSはSAP S/4HANAに関する知見が豊富だと感じます。例えば業務上の課題を解決しようとするときに、標準のこの機能をこう使えば解決できると具体的に提案してもらえるので、大変助かりました」。新システムでは標準機能の積極的な利用が進められたため、以前は約220あったアドオン機能が100程度まで削減された。

業務効率とデータ活用力が向上

新システムと業務改革の成果は大きい。新システムのユーザーであるProcurement Department ManagerのKanokwut Kaewsri氏は「数値的な改善効果が明らかになるのはこれからですが、体感的に業務が非常に楽になったと感じています。購買部門では、S/4HANAのワークフローや電子署名の機能により、発注書の承認フローがかなり簡単になりました」と話す。
財務会計部門のユーザーであるManagerial Accounting Department ManagerのUnyanat Na-Lampang氏も、「会計業務において、ERPからBIツールに直接データを移行できるようになり、データ分析に関する作業負荷が大幅に軽減しました。旧3社のデータを容易に収集し、比較できるようになりました」と喜ぶ。
NS-SUSは今後、タイ国内のグループ企業にも今回構築したシステムを横展開する考えだ。古澤氏は「今回、業務プロセスの統一やデータの共有化をタイのグループ企業にも広げる道筋をつくれました。ThaiNSにはこれからも、ERPの発展的な活用などを提案してほしい」と語る。

NS-Siam United Steel Information & Communication Technology Division General Manager 古澤 悠氏
NS-Siam United Steel Information & Communication Technology Division General Manager
古澤 悠氏
NS-Siam United Steel System Department Department Manager Chalidda Buasuk氏
NS-Siam United Steel System Department Department Manager
Chalidda Buasuk氏
NS-Siam United Steel Managerial Accounting Department Manager Unyanat Na-Lampang氏
NS-Siam United Steel Managerial Accounting Department Manager
Unyanat Na-Lampang氏
NS-Siam United Steel Procurement Department Manager Kanokwut Kaewsri氏
NS-Siam United Steel Procurement Department Manager
Kanokwut Kaewsri氏

コアテクノロジー

●製鉄業に関する業務知見、SAP S/4HANAの導入・活用ノウハウ

システム概要

●ERPシステム:SAP S/4HANA

関連SDGs

SDGs 6

厳格な排水処理により、水資源の適切な管理と利用を推進する

SDGs 13

カーボンニュートラルの達成に取り組む

NS-SUSのシステム概要

・NS(ロゴ)、NSSOL、NS Solutionsは、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・その他本文及び図表内に記載の会社名及び製品名は、それぞれ各社の商標又は登録商標です。

NS-Siam United Steel Co., Ltd.様

本社: タイ ラヨーン県マプタプット
設立: 2016年
資本金: 130億バーツ(約640億円)
生産能力: 冷延鋼板100万トン/年、溶融亜鉛めっき鋼板36万トン/年、ブリキ鋼板28万トン/年
従業員数: 1503名(2023年11月現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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