パッケージを採用して全国の物流管理システムを統一

株式会社ミツカングループ本社様

プロジェクト概要

背景

・複数のセンターにまたがる広域在庫の統合管理の必要
・中継デポによるスルー型物流への対応

ソリューション

・実績ある物流管理パッケージ「Logistics Station iWMS」を採用し、効率的なシステム構築を実現
・メインフレームの撤廃も視野にいれ、新物流システムのオープン化を推進

成果

・物流コストを減らしつつ、高いレベルの物流サービスを実現
・利用者自身が業務データを分析できるようになった

  • 複数拠点の在庫を統合管理するシステムの導入を検討

    ミツカングループが、東日本における生産・物流体制の見直しを始めたのは、2005年のことである。埼玉県の物流センターを閉鎖し、栃木工場へ統合する生産戦略を受け、物流部門は最も効率的な物流体制を検討した。
    「新しい物流体制は物流投資を抑え、かつ間接物流コストを極限まで減らすことを目標にしました」(物流部門担当者)
    検討の結果、同グループは関東地区の三つの工場に併設する物流センターを整備し、互いに重複在庫を持たせずに、配送途中の中継デポで取引先別に商品を積み直して配送するというスルー型物流を採用する。
    「この物流体制では、各物流センターに分散する広域在庫を、賞味日付まで含めて管理する必要があります。また、注文商品を1回で配送できるよう、商品の輸送指示も的確でなければなりません」(物流部門担当者)
    従来システムはメインフレーム上に構築しており、操作性や機能追加のしやすさの面でも不満があった。フォークリフトの車載システムを、各センターが個別に構築していたことも課題だった。

  • 実績豊富なパッケージをベースに、追加開発で高度な要件を実現

    新日鉄ソリューションズの提案は、物流管理パッケージである「Logistics Station iWMS」に必要な機能を追加開発し、全国の物流センターへの展開を容易にするというものだった。
    新物流管理システムの開発は、2006年10月にスタート。複数拠点にわたる在庫の広域管理機能は、ミツカングループも初めて導入する仕組みであり、基本的な処理内容についても要件定義が必要になった。業務フローの綿密な分析に約6カ月をかけたという。
    新ドライ物流システム「WINGS」は予定通り完成。2008年6月の関東第二物流センターへの導入を手始めに、同年7月までに関東以北の5拠点で利用が始まった。同年10月にはスルー型物流も開始され、期待通りの成果を上げている。

  • 利用者自身が業務データを抽出して分析可能に

    新システムは、日常の管理業務の効率化にも役立っている。
    「従来は情報システム部へ依頼して取得していた業務データを、利用者側で抽出して分析できるようになりました」(物流部門担当者)
    自動配車と呼ぶ中継デポ割付機能の評価も高い。パレット単位で商品をまとめてハンドリングできるよう、効率的な商品の積み込み方法を指示するため、無駄な作業が大幅に減った。

コアテクノロジー

在庫・鮮度管理、作業実績・進捗把握、Logistics Station iWMS G5、Visual Basic .NET

システム概要

●サーバー
 6(DBサーバー×2、車載システム×4)
●ミドルウエア
 統合物流パッケージiWMS
●クライアント
 100(予定)
●車載端末
 100(予定)

株式会社ミツカングループ本社様

本社:愛知県半田市中村町2-6
創業:1804年
グループ売上高:1541億円(2009年2月期)
グループ従業員数:約2420名(2008年2月29日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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