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ユーザー事例

社会・公共ソリューション

日本医師会ORCA管理機構株式会社様

医療情報の安心安全な研究利用を目指し 匿名化技術とHadoopで基盤を構築

プロジェクト概要

背景

次世代医療基盤法に基づき、医療情報を研究機関などに第三者提供するシステムの構築を検討していた。必要としていたのは、提供データの安全性を担保する匿名加工技術と数十億件規模の大規模データベース構築技術だ。

ソリューション

ITパートナーとして、これらの技術やノウハウを持つNSSOLを選定。Hadoopベースの大規模データベースを構築し、提供データの安全性と高い有用性を確保できる匿名加工ソリューションを開発した。

成果

国家プロジェクトの一環である実証事業が完了し、医療情報を第三者提供するための基盤は整った。今後、全国の医療機関や自治体から臨床、健診、介護などの情報を収集・蓄積し、2020年から第三者提供を開始する見込み。

医療情報を匿名化して第三者提供する基盤整備を検討

日本医師会ORCA管理機構は、日本医師会が医療のIT化と医療情報の標準化を目指して2001年に開始したORCAプロジェクトのもとで「日医標準レセプトソフト」などを開発・提供している。同ソフトを利用する医療機関は約1万8000に及ぶ。
医療情報の利活用を促進する次世代医療基盤法の成立を受け、日本医師会は2017年から同法に則った「生涯保健情報統合基盤」の構築を検討していた。国民の誕生から死亡までの医療情報(臨床・検査、健診、介護など)を全国の医療機関や自治体から収集して統合・蓄積し、匿名加工をして研究機関や民間企業(製薬・保険など)に第三者提供するためのシステムだ。数千万人、数十億件規模の医療情報を蓄積・提供するため、大規模データベースの構築技術と高度な匿名化技術を求めていた。

データの有用性と安全性を両立する匿名化技術を採用

このシステムを構築する準備として、日本医師会ORCA管理機構は2018年度上期に、日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)を含む3社のITベンダーと共同でデータの匿名加工に関する共同研究を実施した。ここでの成果を踏まえ、日本医師会ORCA管理機構はシステム構築のパートナーにNSSOLを選んだ。決め手は、ITベンダー各社の匿名加工技術を比較検討した結果、既にパッケージを有する他社と異なり、NSSOLはゼロからの開発となるため、柔軟な機能実装が期待できたことと、大規模データ処理の要となる分散処理技術(Hadoop、Impalaなど)に精通していたことだ。2018年10月に構築プロジェクトを開始。大規模システムの構築や匿名化に関するNSSOLの支援を受けながら、2019年3月に予定通り匿名加工エンジン(匿丸)を完成させた。

2020年の事業開始に向けた準備が最終段階に

日本医師会ORCA管理機構は、3000万人、数十億件に上る医療情報の蓄積に対応できるデータベースを構築し、第三者提供先のニーズに合わせて個別に匿名加工できるシステム基盤を整えた。現在は、医療情報の第三者提供事業を運営するために別途設立された一般財団法人が、次世代医療基盤法の認定事業者となるための申請を準備している段階である。
日本医師会ORCA管理機構は、日本医師会や事業運営を担う財団法人とともに2019年中にも医療情報の収集を開始し、2020年からの事業開始を目指す。これにより医療情報の安心安全な利活用が進み、医療の向上や新薬の開発が促進されることを期待している。同社は引き続きNSSOLと協力しながらシステムの強化を進める考えだ。

コアテクノロジー
データ匿名化に関する業界トップクラスの知見、データベース/Hadoopなどの構築・活用ノウハウ
システム概要
●データベース:Hadoop、Impala、Kuduなど
●アプリケーション:匿名加工エンジン(匿丸)

日本医師会ORCA管理機構株式会社様
日本医師会ORCA管理機構株式会社様
本社:東京都文京区本駒込6-1-21
設立:2015年

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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