9年連続顧客満足度第1位のその先へ 攻めと守りのITの両立求めアウトソーシング

株式会社スターフライヤー様

プロジェクト概要

背景

事業成長の基礎づくりのため、システム基盤の安定化が求められた。コスト削減目的の自前主義を見直し、アウトソーシングによる高品質なシステム基盤とともに、事業成長に向けた戦略企画業務に注力できるIT部門を目指す。

ソリューション

システム基盤をクラウドサービス「absonne」と北九州データセンターに移し、運用・保守業務も委託する包括的ITアウトソーシングサービス「NSFITOS」を採用。移行はL2ネットワーク延伸によりスムーズに完了した。

成果

新システム基盤は計画通りに稼働。スターフライヤー側の運用・保守負担を大幅に減らし、運用サービスレベルやセキュリティーも向上させた。IT部門が攻めのITに向けて戦略企画業務に注力することが可能になった。

  • システム基盤と運用業務の見直しを計画

    2002年設立の航空会社スターフライヤーは、JCSI(日本版顧客満足度指数)調査の国内航空業種で9年連続第1位を獲得するなど、高品質なサービスで利用者の支持を得ている。同社は中期経営戦略「"らしさ"の追求2020」の第一段階として経営基盤強化を掲げ、20以上のITプロジェクトを立ち上げた。最優先事項はIT基盤の安定だった。
    同社がシステム基盤見直しプロジェクトを開始したのは2016年5月。特に重要な課題は、運用業務が特定の担当者に集中していたことで、担当者の代替がきかず、事業継続リスクを高めていたことである。また、運用業務が常に想定以上の業務量となっていたため、攻めのITを企画推進することに支障をきたしていた。システム基盤が老朽化更新を迎えていたこともあり、同社はシステム基盤と運用業務の見直しを計画した。

  • 「absonne」への移行とともに運用をアウトソース

    スターフライヤーは、ITベンダー4社から提案を受け、最終的に新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)のITアウトソーシングサービス「NSFITOS(エヌエスフィットス)」を採用した。理由は、クラウドサービス「absonne(アブソンヌ)」の信頼性や移行の容易性、および高品質なエンジニアリングと運用サービスを高く評価したからである。
    NSSOLは2016年11月から、absonneと北九州データセンターへの移行作業を開始。移行を容易にするため、IPアドレスを変更する必要がないレイヤー2ネットワーク延伸による移行方法を採用した。並行して既存システムを見える化し、システム運用業務の標準化やドキュメント化を進め、スターフライヤーの属人化を解消しつつNSSOLに業務を移管した。

  • 作業負荷の軽減や業務の標準化を実現、顧客サービスも向上

    旧システムからの移行は予定通り2017年9月末に完了し、本番稼働を迎えた。アウトソーシングによってスターフライヤー側の負担が大幅に減り、トラブル対応も非常に迅速化している。これによりスターフライヤーは、攻めのITに向けた戦略企画業務に注力できる環境を整えた。
    さらに、absonneへの移行によってITリソースを必要なときに調達できるようになり、例えば年2回ある航空券の大規模な売り出しに向けてサーバーを増強するなど、柔軟な運用と顧客サービスの向上を実現した。今後はNSSOLの協力のもと、運用の標準化と効率化を一層進めつつ、さらなるセキュリティー対策の強化やプロアクティブな障害対応の実現を目指す。

コアテクノロジー

ITアウトソーシング、クラウドサービス(absonne)

システム概要

●ITアウトソーシングサービス:NSFITOS(エヌエスフィットス)

株式会社スターフライヤー様

本社:福岡県北九州市小倉南区空港北町6番
北九州空港スターフライヤー本社ビル
設立:2002年
資本金:12億5000万円(2018年3月31日現在)
売上高:380億9500万円(2018年3月期)
従業員数:737名(2018年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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