業務改革の基盤として新商品マスタを構築 将来を見据えて商品属性を定義・拡張

株式会社アルペン様

プロジェクト概要

背景

業務改革の基盤として、社内業務システムが共通に利用する新商品マスタを構築する。業務改善を円滑に進められるよう、将来を見据えて商品属性を定義・拡張し、情報を体系的に取得・登録する仕組みを作りたいと考えた。

ソリューション

社内システムの構築・運用実績を持つNSSOLに新商品マスタ構築の支援を依頼。あるべき姿の業務を基に新商品マスタのデータモデルを設計して実装するとともに、各属性情報の取得・登録タイミング、担当者を定義する。

成果

商品に関する幅広い情報を統合的に保持・管理する仕組みが完成。本格運用に向けて商品属性情報の取得・登録範囲や新商品マスタの利用範囲を順次拡大している。将来はグループすべての業務システムで活用する予定。

  • 業務改革の基盤として幅広い情報を管理する新商品マスタを検討

    「スポーツをもっと身近に」という企業キャッチコピーを掲げ、スキーをはじめとする多様なスポーツ用品の販売・製造を手がけるアルペン。「スポーツデポ」「ゴルフ5」などを全国に約400店舗展開するほか、自社ECサイトでオムニチャネル戦略を推進している。
    同社が新商品マスタ構築の検討を開始したのは2015年初めのことである。当時、アルペンは業務改革の加速に向けて新業務システムの構築を検討していたが、商品マスタがネックになったという。購買、物流、販促における業務システムごとに商品マスタを構築していた結果、登録した商品属性情報の不足や登録内容のバラつきが発生。商品横串の分析が手作業になる、情報の登録業務が煩雑になるなどの課題が生まれていた。アルペンはこうした課題の解決に向けて、新商品マスタの構築を先行させる。

  • 長年の支援で深めた業務知見などを評価し、NSSOLに再び依頼

    アルペンが新商品マスタ「ACE」の構築支援を依頼したのは、新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)である。NSSOLは、アルペンが2007年に導入したSCMシステムの構築を支援し、その後も保守や基盤刷新を手がけてきた。これら長年の支援を通じて深めたアルペンの業務知見や技術力の高さなどが評価されたという。ACEプロジェクトは2015年5月に始まった。アルペンはあるべき姿の組織や業務を策定。それを踏まえて、NSSOLは将来の業務改善を見据えつつ、情報登録の負荷などを加味して新商品マスタのデータモデルを設計、NSSOLのクラウドサービス上のOracle Databaseに実装した。併せて、新商品マスタ内の各商品属性情報を取得・登録するタイミング、担当者の定義などを支援している。新商品マスタは2016年2月にカットオーバーした。

  • 商品情報を統合管理する仕組みが完成、新業務システムの構築も開始

    計画通り運用を開始したACEは、商品情報の登録範囲や利用範囲を順次拡大しているところだ。PB(プライベートブランド)、NB(ナショナルブランド)の両方について、商品企画から物流・販売までの担当者によって、商品の企画情報、商品写真、商品サイズといった幅広い情報が統合的に保持・管理されており、社内共通の商品情報データベースや、自社ECサイトとの連携に活用されている。また、将来のあるべき業務まで見据えて商品属性を拡張したことで、業務改革の加速に向けた新業務システムの円滑な開発が可能になった。第1弾として、2017年7月の稼働を目標に、棚割りを支援するビジュアルマーチャンダイジング(VMD)システムの構築をNSSOLと進めているほか、長期的にアルペングループすべての業務システムでACEを活用していく予定である。

コアテクノロジー

マスタデータマネジメント(MDM)、マスタ統合

システム概要

●データベース管理システム:Oracle Database
●クラウド基盤サービス:absonne Enterprise Cloud
●Service(アブソンヌ・エンタープライズ・クラウドサービス)

株式会社アルペン様

本社:愛知県名古屋市中区丸の内2-9-40
設立:1972年
資本金:151億円
売上高:連結2236億円(2016年6月期)
従業員数:連結3986名(2016年6月30日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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