事務効率・利便性向上や災害対策強化へ パッケージ製品とクラウドで学務システムを刷新

白百合女子大学様

プロジェクト概要

背景

学生や教職員約2500名が利用する学務システムを、事務効率や利便性の向上、災害対策強化などのために全面刷新する。豊富な機能を備えるパッケージ製品を採用し、クラウドサービスとして利用したいと考えた。

ソリューション

多数の導入実績を持つ新日鉄住金ソリューションズの学務システムパッケージ製品「CampusSquare」を選択。独自制度には若干のカスタマイズを行うことで対応し、NSSOLデータセンターからクラウドサービスとして利用する。

成果

成績管理の効率化や休講時の施設管理情報への反映、スマートフォン対応などで事務効率や利便性が向上。クラウド化と遠隔地バックアップ、NSSOLによるシステム監視で災害対策強化や運用負荷軽減も実現した。

  • 保守期限が近づいた学務システムの全面的な刷新を検討

    白百合女子大学はキリスト教カトリックの愛と平和を目指して奉仕する人格教育を基本理念に置き、2015年に創立50周年を迎えた。学生一人ひとりの探究心や向上心を刺激する多彩なカリキュラムや海外留学を促す独自制度などで、キャリア形成をサポートしている。同大学が、学務システムの全面刷新を検討したのは2011年度である。当時の学務システムは2002年にスクラッチ開発したもので、必要に応じて機能追加を行っていたが、ハードウエアの保守期限が近づいていた。また、東日本大震災をきっかけに白百合女子大学はシステム稼働環境改善の必要性を認識。事務効率や利便性向上へ基本機能が豊富な学務システムパッケージ製品を採用するとともに、災害対策強化やシステム運用負荷軽減のため、クラウドサービスを利用したいと考えた。

  • 機能豊富な「CampusSquare」をNSSOLの新鋭DCでクラウド利用

    白百合女子大学は2013年半ばに、外部コンサルタントの支援の下、複数のSI事業者に提案を依頼。最終的に新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)の「CampusSquare」、および同社新鋭DC(データセンター)から同パッケージ製品をクラウドサービスとして利用する「NSAppBASE(エヌエスアップベース) for CampusSquare」を選択した。CamupusSquareは70以上の大学に導入実績がある。基本機能で白百合女子大学のほとんどの要望に対応できるうえ、通年科目の半期認定や各学科が個別ルールで行う科目抽選といった同大学の独自制度にも、若干のカスタマイズを行うことで対応が可能だった。新学務システムの構築は2013年10月にスタート。システム利用部門との綿密な打ち合わせで要望を集約したのち、設計・実装・テストを行った。

  • 手作業が削減されてスマホに対応、万一の場合もデータを保護

    構築はスムーズに進み、2014年9月に新学務システムは予定通り運用を開始した。これまでのところ、新システムの評価は高い。教員や職員は成績管理などの手作業が減ったほか、講義が休講になると教室が空き状態として施設管理情報へ自動反映されるなど、事務効率が大幅に向上した。また、学外からスマートフォンやタブレット、PCで履修登録ができるようになるなど、学生にとっての利便性も飛躍的に高まった。
    また、国内トップレベルの災害対策設備を有するNSSOL新鋭DCでのシステム運用によって災害対策が抜本的に強化された。データは定期的に遠隔地へバックアップされており、万一の場合も保護される。NSSOLの専門要員による24時間365日のシステム監視などによってシステム管理部門の運用負荷も軽減された。

コアテクノロジー

データセンター、スマートフォン、24時間365日の有人監視

システム概要

●クラウドサービス:NSAppBASE(エヌエスアップベース)for CampusSquare(入試、教務、就職、奨学金、ポータルなど)
●利用者数:約2500名

白百合女子大学様

所在地:東京都調布市緑ヶ丘1-25
設立:1965年
在籍学生数:学部1932名、大学院88名(2015年5月1日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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