業務効率化や決算早期化へ予算/会計システムを再構築

株式会社モスフードサービス様

プロジェクト概要

背景

業務効率化、決算早期化、将来のIFRS(国際会計基準)対応などに向けて、予算/会計システムを再構築する。グループ全体にわたり勘定科目の統一と業務の標準化を進めることでガバナンスもさらに強化したいと考えた。

ソリューション

長年のITパートナーである新日鉄住金ソリューションズの支援により、ERPパッケージ「ProActive E2」を選択。NSSOLの綿密なプロジェクト管理により、パッケージの標準機能を生かしつつ必要な開発を行って新システムを導入する。

成果

計画通りのコストと期限で新システムが完成。勘定科目の統一と業務の標準化が一層推進され、業務効率が向上した。また、ランニングコストを下げながら、海外を含む決算早期化などに向けた業務基盤を構築できた。

  • 業務効率化などに向けて、新たな予算/会計システムの導入を検討

    「食を通じて人を幸せにすること」を企業目標に掲げるモスフードサービス。フランチャイズシステムによって全国1408店舗(2015年2月末現在)を展開する「モスバーガー事業」や、「マザーリーフ」などの飲食店事業を手掛けている。
    同社が予算/会計システム再構築の検討を開始したのは、2011年である。当時、同システムは導入から5年以上が過ぎ、保守による機能向上にも限界が近づいていた。再構築に先駆け、モスフードサービスは長年のITパートナーである新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)の支援のもと、現状業務分析を実施。業務効率化、決算早期化、将来のIFRS対応をはじめ、グループ全体にわたる勘定科目の統一と業務の標準化による連結決算効率化やガバナンス強化に向けた課題を洗い出した。

  • 実績豊富でコスト効率が高い「ProActive E2」を選定

    現状業務分析によって洗い出された課題の解決に向け、モスフードサービスはNSSOLの強力なリードにより、RFP(提案依頼書)作成や数値指標に基づくパッケージソフトウエアの選定コンペを実施。2012年11月にはRFPをまとめ、複数のソフトウエアベンダーに提示して、SCSKのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「ProActive E2」を選定する。同製品は予算と財務会計などの業務を単一製品でカバーしており、システム利用者が約400人と多いモスフードサービスでもコスト効率が高い。
    導入プロジェクトは2013年2月にスタートした。NSSOLは、バージョンアップによる法規制変更への対応などを容易にするため、パッケージの標準機能を最大限に活用するというモスフードサービスの方針のもと、SCSKとともに導入プロジェクトを推進した。

  • 綿密なプロジェクトマネジメントで計画通りのコストと期限を実現

    NSSOLの綿密なプロジェクトマネジメントにより、プロジェクトは円滑に進んだ。同社は、プロジェクト参画者の業務繁忙期を避けて会議体のスケジュールを作成。パッケージ標準機能の利用を基本としながら、利用頻度が高く業務効率上のメリットが期待できる部分については柔軟に追加開発を行っている。
    新たな予算/会計システムは計画通りのコストと期限で完成。2014年4月に本社およびグループ2社で、同年11月に他のグループ3社で運用を始めている。グループ全体にわたり、勘定科目の統一と業務の標準化を一層推進したことで、業務効率は大幅に向上。業務の繁閑に応じてサポートのメリハリをつけることで旧システムに比べてランニングコストを下げながら、海外を含む連結決算早期化に向けた業務基盤を構築できた。

コアテクノロジー

プロジェクトマネジメント、財務会計、管理会計

システム概要

●アプリケーション:ProActive E2

株式会社モスフードサービス様

本社:東京都品川区大崎2-1-1
設立:1972年
資本金:114億円(2015年3月31日現在)
売上高:単独492億円/連結663億円(2015年3月期)
従業員数:単独471名/連結1250名(2014年3月31日現在)
グループ会社:子会社8社、関連会社10社(2015年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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