「総合力」と「複合力」のさらなる追求へ1万人規模の情報基盤クラウドを導入

日鉄住金テックスエンジ株式会社様

プロジェクト概要

背景

グループ企業との2度の経営統合に際して、電子メールや社内ポータルといった情報共有基盤システムを刷新・増強する。統合後に全社共通で利用する情報共有基盤を迅速に整備すると同時に、運用を高度化したいと考えた。

ソリューション

新たな情報共有基盤システムとして、新日鉄住金ソリューションズの情報基盤クラウド「NSCOCOON」を選択。サーバーなどの冗長化による可用性向上、社員数増加に対応した拡張性の確保、運用のアウトソースを実現する。

成果

約1万人が安定利用できる情報共有基盤が稼働。運用高度化が実現するとともに、IT部門の既存要員を他のコア業務へシフトできるようになった。経営環境の変化に伴う追加のカスタマイズや能力増強も容易になっている。

  • 2度にわたる経営統合に際して、情報共有基盤システムを刷新・強化

    「現場力」を活かして、ワンストップサービスを提供する「総合力」と、幅広い技術力をカバーする「複合力」とのシナジー効果により、安全・品質・工期・コスト全てにおいて安心のエンジニアリングを提供する日鉄住金テックスエンジ。プラント設備のメンテナンスや操業管理などの多様な事業を持つ同社が、「総合力」と「複合力」のさらなる追求に向け情報共有基盤システムの刷新を検討したのは2013年2月である。日鉄住金テックスエンジの前身である旧・太平工業と旧・日鉄エレックスは当時、エンジニアリング技術・技能・ノウハウの結集に向けて2013年10月に経営統合を行う計画で、情報共有基盤システムの統合も課題になっていた。さらに日鉄住金テックスエンジは2014年10月にグループ7社と2度目の経営統合を計画。ユーザー増加に伴う能力増強が必要になった。

  • 最新製品を採用した情報基盤クラウド「NSCOCOON」を選択

    課題の解決に向け、日鉄住金テックスエンジは新たな情報共有基盤システムとして、新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)の情報基盤クラウド「NSCOCOON(エヌエスコクーン)」を選択した。これは、Microsoft Exchange Server 2013/SharePoint Server 2013といった最新のプロダクトをベースに、電子メールや社内ポータルといった機能を包括的に提供するクラウドサービスである。サーバーなどを冗長化した可用性の高い構成でサービスを提供しながら、ユーザー企業の要望に合わせて運用体制やセキュリティなどをきめ細かくカスタマイズできる。日鉄住金テックスエンジは、1度目の経営統合の際にNSCOCOONを全社に導入。さらに2度目の経営統合ではユーザー数増加に伴って処理能力を増強すると同時に、運用をアウトソースした。

  • 1万人の新たな情報共有基盤が計画通り稼働、サービス停止も皆無に

    NSSOLはこれら2度にわたる経営統合において、日鉄住金テックスエンジ向けの環境構築と能力増強、運用設計と運用体制の構築を円滑に実施し、計画通りNSCOCOONの提供を開始。2014年10月以降は、約1万人の社員が電子メールや社内ポータル、全社共通の会議室予約やスケジュール管理のツールとして利用している。2度目の経営統合ではユーザーが倍近くに増えたが、障害によるサービス停止はまったくない。また、運用をアウトソースしたことで運用高度化が実現。日鉄住金テックスエンジの情報システム室は既存要員を他のコア業務へシフトし、より幅広い仕事を行うことが可能となった。今後は、NSCOCOONの利用範囲を拡大するとともに、より安全でより利便性の高い情報共有基盤に進化させていく計画である。

コアテクノロジー

運用アウトソーシング、Microsoft Exchange Server 2013、Microsoft SharePoint Server 2013、Microsoft System Center 2012 R2、サポート切れ対策

システム概要

●情報基盤クラウド:NSCOCOON(エヌエスコクーン)
●ユーザー数:約1万

日鉄住金テックスエンジ株式会社様

本社:東京都千代田区丸の内2-5-2
創立:1946年
資本金:54億円(2014年3月31日現在)
売上高:連結1557億円(2014年3月期)
従業員数:連結1万1446名(2014年10月1日現在)
グループ会社:子会社14社(2014年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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