教育学習環境の高度化に向けて学内の情報システムを全面刷新

畿央大学様

プロジェクト概要

背景

教育学習環境の高度化に向けて、グランドデザインを策定し、学内の情報システムを全面的に刷新する。あるべき姿の実現に向け、学生の学習や教員の教育、学内の事務を、最新の製品・技術で効果的に支援したいと考えた。

ソリューション

新日鉄住金ソリューションズの「CampusSuite」を採用。同社の教務システム「CampusSquare」、同社が開発・運用の実績を持つオープンソースのコース管理システム「CEAS/Sakai」と、グループウエアをセットで導入する。

成果

最新の製品・技術やシステム間連携、クラウド化によって教育学習環境を包括的に高度化することができた。IT部門におけるシステム運用負荷も大幅に軽減。学修支援といった業務にシフトすることが可能になっている。

  • 教務システム、コース管理システムなどの全面刷新を検討

    「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」という建学精神に基づいて、「健康科学」「教育」分野で社会に貢献する多数の人材を育成している畿央大学。同大学が学内情報システムに関するグランドデザイン「情報環境基本計画」を策定したのは2010年のことである。
    同計画では、教育学習環境の高度化に向けて、学生の出欠や履修登録・成績管理といった学内の事務を支援する教務システム、学生と教員が個々の授業で効果的な学習・教育を行うために活用するコース管理システム、学内の通信ネットワークやパソコン教室の設備などを全面的に刷新。教務システム、コース管理システム、電子メール/ファイル共有といった学内の主要システムを最新の製品・技術で刷新し、システム連携を行うことを目指した。

  • 主要3システムをセットで導入、システム間の連携も実現

    畿央大学は要件をまとめて複数のITベンダーへ提案を依頼。その結果、選択したのが学校の教育支援から事務効率化までに一貫した提案力を持つ新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)の「CampusSuite」である。同製品では、NSSOLの教務システムパッケージ「CampusSquare」、世界の大学で導入実績を持つSakaiを包含するオープンソースのコース管理システム「CEAS/Sakai」に、グループウエア(畿央大学ではマイクロソフトのクラウドサービス「Office 365」)を組み合わせ、学内の教育学習環境を包括的に高度化できる。畿央大学は、CampusSquareのカスタマイズや旧システムからのデータ移行、CEAS/SakaiのバージョンアップとCampusSquareとの連携、Office 365の導入などを経て、2013年9月から新システムの運用を開始している。

  • 教育学習環境を包括的に高度化、IT部門の業務も学修支援へシフト

    CampusSuiteにより畿央大学は、学生や教員の教育学習に関する活動を幅広く効果的に高度化することができた。学生がCampusSquareで履修登録を行うとCEAS/Sakaiで個々の授業に関する設定が自動的に行われるほか、Office 365が提供するクラウド電子メール/クラウドストレージ/ビデオ会議機能によって、学生は学外でも予習・復習のレポートを提出したり遠隔講義を受けたりすることができる。
    IT部門の運用負荷が軽減したことも大きな成果だ。これによりIT部門は業務を学修支援によりシフトさせることが可能になった。畿央大学は、学生の履修状況や学習プロセスなどを分析して、教員がより適切なアドバイスを行うといった、教育学習支援の次のステップを実現する基盤としてCampusSuiteを活用したいと考えている。

コアテクノロジー

教務システム、コース管理システム、授業支援型ユーザーインタフェース、クラウドサービス

システム概要

●アプリケーション:CampusSquare(教務システム)、CEAS/Sakai(コース管理システム)
●クラウドサービス:Office 365(電子メール、ファイル保管・共有、ビデオ会議ほか)

畿央大学様

所在地:奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2
開学:2003年
学生数:1929人(2014年5月現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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