業務の質的向上や効率化の推進へ四つの柱で省内ネットワークを更新

総務省様

プロジェクト概要

背景

業務・システム最適化計画に基づき、省内ネットワークを更新する。第三期では、業務の効率化、セキュリティ対策、BCP(事業継続計画)、システムの効率化という四つの柱で、業務の質的向上と効率化を推進したいと考えた。

ソリューション

入札で選定された新日鉄住金ソリューションズが、過去2期にわたる総務省LAN更新・運用の実績を基に、プロジェクトを実施する。業務に影響を与えないように、ネットワーク回線や機器を無停止で更新した。

成果

業務の効率化ではテレワークの加速、セキュリティ対策ではサイバー攻撃に対応できる機器や体制、BCPでは大規模災害に対応する仕組みなどを整備した。システムの効率化ではサーバーの消費電力を40%以上削減している。

  • 四つの柱で業務の質的向上や効率化の推進を検討

    政府の業務・システムの効率化・合理化に向けて策定された「業務・システム最適化計画」を主導する総務省。「総務省LAN」と呼ばれる省内ネットワークの更新を2期にわたり行い、1省庁1LANの方針に基づく、完全なネットワークの一元化を実現している。
    第三期においては通信回線容量の増強に加えて「業務の効率化」「セキュリティ対策」「BCP」「システムの効率化」という四つの柱で、業務の質的向上や効率化の推進を検討。テレワーク加速などによるワークスタイル変革、標的型攻撃に代表されるサイバー攻撃対策の高度化、東日本大震災のような大規模災害時も業務を継続できる仕組みの整備、システムコストの削減などに向けた最新機器の導入や運用体制の構築などを総合的に計画した。

  • 業務に影響を与えないように、無停止で回線や機器を更新

    総務省は入札により、第三期の総務省LAN更新および運用管理業務を担当する事業者として、新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)を選定。NSSOLは過去2期にわたって総務省LANを更新・運用してきた実績を基に、この第三期のプロジェクトを効率的に推進した。
    総務省LANには、非常に緊急性が高い業務を行う消防庁などのシステムや、職員の窓口業務に不可欠なシステムが接続されており、業務に影響を与えないよう、ネットワーク回線や機器は無停止で更新する必要がある。NSSOLは詳細な調査に基づいて更新計画をきめ細やかに策定。2013年3月末までに計画通り作業を完了し、以降は運用を行いながら機器の追加導入や改善を続けている。 

  • サイバー攻撃や災害への対策を強化、消費電力も4割以上削減

    成果は四つの柱それぞれで出ている。業務の効率化では、コミュニケーションツールの強化やリモートアクセス機器の整備によって、インターネットを使った在宅勤務がさらに容易になった。セキュリティ対策では、最新機器を導入するとともに、セキュリティ対策チームを新たに設置し、重大インシデント発生時に速やかな対応が可能になっている。
    また、BCPでは、本省が被災した場合に利用するDR(災害対策)サイトを新たに構築することで、万一の場合も地方拠点を含む全拠点で職員が業務を続けられるようにした。システムの効率化では、サーバー仮想化やストレージ統合など、最新の仮想化技術を活用したIT基盤を整備。サーバーの仮想化によって100台のサーバーが2台に統合され、40%以上の消費電力削減を実現している。

コアテクノロジー

業務の効率化、セキュリティ対策、BCP/DR、仮想化、省電力化

システム概要

●主回線:本省インターネット回線最大200Mbps、総務省WAN最大600Mbps
●端末:約8000台
●拠点数:本省、外部拠点7カ所、地方支分部局など62カ所、DRサイト1カ所、外部サーバー室1カ所

総務省様

所在地:東京都千代田区霞が関2-1-2ほか

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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