顧客の事務効率化と内部統制強化へインターネット為替予約サービスを提供

株式会社西日本シティ銀行様

プロジェクト概要

背景

法人事業者向けに、高い品質と操作性を備えたインターネット為替予約サービスを提供したい。顧客の事務効率化および内部統制強化といったニーズに応え、電話での取引に起因するミスコミュニケーションを減らしたいと考えた。

ソリューション

新日鉄ソリューションズ(NSSOL)の「CrossMeetz」を活用し、初期投資を抑えて短期間で実現。自動締結、競争力ある取引レートの提示、リーブオーダー(指値注文)の受け付けと自動執行などの機能の優位性を評価した。

成果

インターネット為替予約サービスを九州の地域金融機関として、初めて法人事業者向けに提供できた。開発段階で、提供機能やシステムの操作性に関する助言をNSSOLに行い、サービスの利便性を一段と高めている。

  • 顧客ニーズに対応し、インターネット為替予約サービスを検討

    福岡県を中心に206店舗を展開する西日本シティ銀行。2011年4月から3年間にわたる中期経営計画「New Stage 2011?元気よく?」を開始し、「時代の変化に対応した総合金融サービス業への進化」と「徹底した生産性の向上」をコンセプトに顧客の目線に立った最適なサービスの提供に取り組んでいる。
    同行がインターネット為替予約サービスの検討を始めたのは、2004年6月に遡る。当初は行内の業務効率化のために検討していたが、最近は顧客から事務効率化や内部統制強化に対する要望が寄せられるようになっていた。インターネット為替予約サービスでは、こうした要望にも対応できる。同行は「システムの操作性の高さ」「顧客における社内情報の共有しやすさ」などに優れる新サービスの実現を目指した。

  • NSSOLが開発を進めていた「CrossMeetz」を選択

    西日本シティ銀行が新サービスの基盤として選択したのは、新日鉄ソリューションズ(NSSOL)が開発していた「CrossMeetz」である。これはホワイトレーベルの対顧客向け外為総合インターネットサービスで、同行はその為替予約サービスを採用した。実勢 レートの配信/取引レートの提示/カバー取引の執行を自動化できる、リーブオーダー(指値注文)の受け付けと自動執行が可能などの特徴がある。ドイツの360 TreasurySystems AG(360T)と提携しており、実際の取引レートの競争力も非常に高い。
    導入プロジェクトは2010年末から始まった。西日本シティ銀行は新サービスに対する行内の業務フローを整備するとともに、CrossMeetzの提供機能やシステムの操作性に関する助言をNSSOLに行い、ユーザーの視点から完成度の向上を支援した。

  • 初期投資を抑えて、九州の地域金融機関として初めてサービスを開始

    こうして西日本シティ銀行は2011年10月31日、九州の地域金融機関で初めてとなるインターネット為替予約サービスを「NCBダイレクト為替予約」の名称で開始した。
    成果は大きい。CrossMeetzはSaaS型のインターネットサービスであるため、西日本シティ銀行は計画通り、初期投資コストを大幅に抑制している。
    NCBダイレクト為替予約を利用すると顧客は、取引履歴を自動的に記録できる、為替予約の残高といった情報を社内で共有できる、取引金額の上限が設定できるなど、事務効率化や内部統制強化を進められる。また、リーブオーダー注文時には、顧客に不利となる取引の入力を防ぐ誤入力防止機能もある。取り扱い開始から5カ月後の2012年3月末時点で44の法人事業者がNCBダイレクト為替予約を利用している。

コアテクノロジー

absonne(アブソンヌ)、360T、UX(ユーザーエクスペリエンス)

システム概要

●クラウドサービス:外為総合インターネットサービスCrossMeetz
●ネットワーク:インターネット

株式会社西日本シティ銀行様

本店:福岡市博多区博多駅前3-1-1
設立:1944年
資本金:857億円(2012年3月31日現在)
経常収益:単独1504億円/連結1644億円(2012年3月期)
従業員数:単独3628名/連結4677名(2011年3月31日現在)
グループ会社:連結子会社10社、関連会社1社

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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