グループ全体の事業拡大に向けて業務システムの権限管理を高度化

株式会社ローソン様

プロジェクト概要

背景

基幹系業務システムの刷新に際して、業務システムの利用権限を管理する仕組みを高度化する。既存の利用権限管理システムを刷新、グループ会社や取引先を含めた幅広いユーザーの利用権限を一元的に管理可能にする。

ソリューション

実績のある新日鉄ソリューションズのコンポーネント「認証認可ライブラリ」を採用し、新しい利用権限管理システムを構築。併せて技術情報をガイドライン化し、各業務システムを容易に展開できるようにする。

成果

目標通り、グループ会社にわたり、きめ細かく利用権限を一元管理できるシステムがリリースされ、社内およびグループ会社から利用を開始している。今後は取引先へ適用範囲を広げて、これまで以上に事業拡大を支援する。

  • 基幹系業務システム刷新に際して、利用権限管理の高度化を検討

    日本全国に1万店以上を展開し、1日当たり約1000万人が来店するコンビニエンスストア大手のローソン。「みんなと暮らすマチを幸せにします」という企業理念の実現に向けて、積極的に事業を拡大している。
    ローソンが「Webメニューシステム」という権限管理システムの高度化を検討したのは、2010年初めごろである。同社ではシステム基盤を横串で管理しており、Webメニューシステムは、多数ある基幹系業務システムのユーザーに対して、組織や役職に応じた適切な利用権限を横断的に付与する役割を担っている。
    構築当初は当時の状況に合ったシステムだったが、経営環境の変化に伴って課題が表れていたという。

  • 「AAO(認証認可ライブラリ)」によるシステムを提案したNSSOLを選定

    ローソンは、新しいWebメニューシステムの要件をまとめ、複数のITベンダーにソリューションの提案を募る。その結果、同社が選定したのが「認証認可ライブラリ」というコンポーネントで新システムを構築するプランを提案した新日鉄ソリューションズ(NSSOL)だった。
    特に注目したのが、認証認可ライブラリにマルチカンパニーの要件に適合する「マルチテナント機構」が実装されていること、コンポーネントを使うため柔軟なカスタマイズが可能であること、ユーザー数が拡大しても費用が増加しないライセンス体系だったこと─である。さらにNSSOLは、各基幹系業務システムを新Webメニューシステムへ対応させるための技術情報をガイドラインとして用意することを提案段階から示した。

  • 社内・グループ会社向けに運用開始、今後は取引先へ適用を拡大

    新Webメニューシステムは、2011年6月から、まず社内およびグループ会社向けに運用を開始している。新しいWebメニューシステムでは、グループ会社や取引先を含めた幅広いユーザーの利用権限を管理できる。
    信頼性も追求した。障害発生時もシステムが停止しないように、データベース(DB)システムでは、HAクラスター構成を採用している。さらにDB破損などのDB停止時も、スタンバイDBへ切り替え、サービス継続ができる対策も講じた。
    満足度は高い。新Webメニューシステムのユーザーインタフェースは、だれもが直感的に利用できるようになっている。今後、ローソンは新Webメニューシステムの適用対象を計画通り、取引先にまで拡大する予定だ。

コアテクノロジー

AAO(認証認可ライブラリ)、Oracle Database 11g、HAクラスター+スタンバイDB構成、Java

システム概要

●サーバー:5台
●接続するシステム数:1000メニュー(最下層)
●ユーザー数:1万5000

株式会社ローソン様

本社:東京都品川区大崎1-11-2
設立:1975年
資本金:585億円(2011年2月28日現在)
チェーン全店売上高:単独1兆5027億円/連結1兆6828億円(2011年2月期)
従業員数:単独3305名/連結5703名(2011年2月28日現在)
グループ会社:連結子会社7社、持分法適用関連会社2社

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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