プロジェクト概要
背景
・不動産開発事業の図面・文書の増加に対応し、書類を簡単に検索し取り出せる。
・グループ会社が必要な書類を社外から必要な書類を容易に参照できる仕組みとする。
ソリューション
・図面・文書管理システムを導入して多様な書類を電子的に一元管理する。
・現場の担当者がWebブラウザを用いて、直感的に使える高い操作性を実現し、積極的な活用を推進する。
成果
・13万ファイルもの図面・文書から必要なものを短時間で取り出せるようになった。
・グループ会社にもセキュリティを保って手軽に書類を参照してもらえるようになった。
不動産開発の積極展開に伴い図面・文書の電子化を推進
京王電鉄は、沿線における賃貸マンションや駅ビルといった不動産の開発事業を積極的に推進していることでも知られる。同社の開発部門は1998年から三世代にわたって新日鉄ソリューションズの図面・文書管理システムを導入することで業務効率化を推進してきた。
「システムには約13万件のファイルが保管されています。新規に開発する土地・建物に関する図面・文書に加えて、メンテナンスなどのために既存の土地・施設に関するものもシステムで一元管理しています」(開発企画部担当者)NSSOLが三度システムを構築 三世代目はOracle UCMを採用
2010年10月に稼働した最新の第三世代システムでは、前世代までの機能を引き継ぐことを基本に、拡張性の確保と使い勝手の向上が目標になった。
第三世代の最も大きな特徴は、図面・文書管理システムの中核部分を、Oracleのコンテンツ管理プラットフォームである「Oracle Universal Content Management(UCM)」へ移行したことである。
同製品では、図面・文書・Webコンテンツ・画像・映像といった多様な情報を、統合管理できる。部門レベルはもちろん、必要があれば全社レベルのコンテンツ管理も担える拡張性を備える。
プロジェクトは2010年3月から始まった。第二世代システムで追加したNotesとの連携部分は作り直す必要があったが、同年10月のカットオーバーまで、スムーズにプロジェクトは進んだ。
「初心者も大変使いやすくなり、部内活用を進めやすくなったほか、不動産関連事業を展開するグループ会社による利用をこれまで以上に容易に推進できるようになりました」(開発企画部担当者)。目標通り使いやすさが高まりグループ会社にもシステムを展開
第三世代のシステムでは、Webブラウザがあればセキュリティを保ってデータを取り出せるようになり、社外を含む幅広いユーザーへ活用を促せる。
編集可能なCAD(Computer Aided Design)データをシステムに登録する試みも進めている。
「今後、施設のメンテナンスなどの際には、CADデータを用いることで、さらに業務の省力化を図ることができると思います」(開発企画部担当者)
コアテクノロジー
Oracle UCM(コンテンツ管理)、Oarcle Database、継続支援力
システム概要
●サーバー:
Windows Server 2003×2
●ミドルウエア:
Internet Information Server、Oracle Database、
Oracle UCM、Microsoft SQL Server
●主なアプリケーション:
図面管理システム、地図情報システム、
土地台帳管理システム
京王電鉄株式会社様
本社:東京都多摩市関戸1-9-1
設立:1948年
資本金:590億円(2010年3月31日現在)
営業収益:単独1198億円/連結4032億円(2010年3月期)
従業員数:単独2402名/連結1万3250名(2010年3月31日現在)
グループ会社:子会社42社、関連会社9社(2010年3月31日現在)